平成16年7月31日(土)


朝、台風後の独特の空気を感じながら家を出る。
私、adlers13、一月ぶりの再会だ。
東京に用事のある相方、代わりに単身での派遣である。

新幹線途中、時々外が見えないくらいの雨に遭う。
東から西に向かうイレギュラーな台風の影響か。

「人見知りされ、泣かれたらどうしよう」

不安がつのる。
しかし、避けて通ることはできない。
意を決してNICUに入る。

看護婦さんに「来たよ来たよ!」と取り囲まれている。
近くに寄るが、息子は私を睨んでしかめっ面。
看護婦さんたち大笑い。
A先生、「お母さんは遅れてくるの?」
いいえ、金曜まで東京です。

すぐにお風呂、今日の担当看護婦さんはYYさん。
体重6,100g。
YYさんに支えてもらいながら、私が洗う。

一度ベッドに戻り、
「本当に行きますか?」
はい、行きますよ隔離部屋。
ここからは1on1の勝負です。

相方に言われたとおりカーテンを開けるが、しかめっ面は変わらず。
笑わない。明らかにYYさんに助けを求めている。

イザ2人きりに。相変わらず眉をひそめ、睨み付けられる私。
確かに泣きはしないが、結構辛い。

すぐに昼のエレ。前吸引ゼロ。
マグカップであげるのは初めてである。

「どっちが上だったっけ?」

まあいいや。こいつが知ってるだろ。

「一気に飲みますよ」とYYさん。

しっかり締まっていることだけ確かめ手渡すと、イキナリじゅーじゅー吸い始める。
確かに一気に飲み干した!すげー。




その後一人で遊ぶ。
あまりおもちゃを持ってこなかったので、ずうっとオモチャ籠をあさっている。
やはり私一人で心配なのか、YYさん、NHさんが時々見に来る。
頼んでN先生を呼んでもらう。

○N先生

腸に少し菌が居た。エレンタール、1日160kcalを200kcalに上げただけだったのに・・・
たまたまタイミングが合ってしまっただけだろうと考えている。

首のルートは早く取り替えたいのは山々だが、入れることができる場所が限られているので、
できる限り保たせたい。
腸と肝臓は門脈でつながっており、菌のせいで肝の数値も上がってしまったのだろう。
そうすると落ち着くまでに少し時間がかかる。

一度閉塞もしたし、確かに間もなく感染を起こすかもしれないが、
これまでの経験から、感染を起こす時は機嫌が悪くなり、熱が急にでる。
今回はそれがなく、状態も上がってきた。
できるところまで延ばしたい。

自分も来週アタマは別の手術の予定があり、(緊急の事態以外は)対応ができない。
そういうことから来週アタマに取り替えることは(できれば)控えたい。

このままいけば、ルートはしばらくもちそうだ。
しかしかといって来週感染を起こす可能性も、決して低いわけではない。

長期留置用のカテも取り寄せたが、直径1.5mmと太い。
今のは1mm以下である。上手く入るかわからない。

とにかく今は機嫌がいいから・・・


先生、息子は全然笑いませんけど?

こういう風に一人でオモチャで遊ぶ時は機嫌がいい証拠。

確かにNHさんやYYさんには声を出して笑って(助けを求めて)いる。

昼飲めて夜不エレが多いのは??

そうとは限らない。調子が悪ければ昼でも残る。
確かに本来であれば、腸は夜寝ている時に活発になる。
夜に残るのは納得がいかないところではある。
エレを減らせば体重も減るので、確かに吸収はされている。
しかしまた(量の)作戦を考えよう。


昼食のため、NICUのベッドに戻る。

N先生、「お父さん、人見知りされとったぞ!!」

勝ち誇ったような笑顔で看護婦さんに報告。

ここでボードを確認、便はなし、朝9時に1回のみ不エレ37mL。


昼食から戻るとうつ伏せに寝ていた。




ムックと起きて、泣き始める。顔にはチューブの跡が。
抱き上げるとすぐに泣きやむ。
隔離部屋へ直行。

するとイキナリ笑顔に!

急いで写真に撮る。
しかし私への笑顔は後にも先にもこの時限りであった。



2:30頃のエレ。
不エレまたしてもゼロ!50mlを一気のみ。
本当に早いね。
しばらく遊ぶが、右向きに寝かせてみる。
そのまま眠りに落ちる・・・2人・・・。

「親子で寄り添って寝てて、かわいかったですよ!」

と看護婦さん。
しっかり見られていた。

しかも激写されていました!(汗
2人とも意識不明の重態でした。



4:30頃ベッドへ。
看護婦さんに囲まれると、なぜか俺の姿を目で追う。
父親思いを演じているのか?!(笑)

でももう行きます。
また明日!