平成17年1月22日(土)


一人でF院に向かう。
息子は病室のベッドで遊んでいた。
私を見つけて
きゃーっ!と叫ぶ。
今日も元気そうだ。

いつも通り手を洗った後、
まずは洗濯物をベッドの下の衣装ケースにしまう。

それより早くここから出してくれー!


気を緩めていたら、耳元できゃーっ!と叫ばれる。
鼓膜破れるって。
おいおい、パパの頭を叩くなよ。

早速トレーニングをと思ったが、
まもなく昼食。ベッドで遊ぶ。
窓のブラインドを開けると、またもや大喜び。

早く外に出たいなー・・・

・・・死にたいのか?



今日の昼食は五分粥にカレイのスープ、
白菜のスープ、何とかのスープ、リンゴジュース。

どれも美味しそうな匂いです。



隣の子の食事を覗くと、ちゃんとしたご飯におかず。
本当ならこんなもんまで食べられるようになってるのか・・・
でも私に悲壮感や妬みはない。
ウチはウチ!だから。

そこかしこで頂きますが始まる。
「あーん」「あーん」のサラウンド。
今日の部屋で、パパは私一人である。
時々低い声の「あーん」が混じる。

結構快調にスプーンが進む。
粒粒ご飯も全く問題ない。
だいぶ慣れてきたし、波もあるのかな?
しかし7割ほどで急に機嫌が悪くなる。

俺は何にも知らねーんだよ!

口を貝のように閉ざし、黙秘権行使。



しかし大好きなリンゴジュースで口を割らせる。
犯人にはカツ丼だが、コイツにはリンゴジュースだ。

ついにはふて寝してしったが、それでもほぼ完食。
トットタッタのお盆を外すと、まるでスイッチが入ったようにはしゃぎ出す。
何だよ、嘘寝かよ。

べたべたの服を脱がせると、
お腹のテープが結構はがれている。
丁度TB先生が。

○TB先生

・非常に調子がよい。
 昨晩胃ロウ点速を25mL/hにした。
 7時間で175mL、もっと増やしていこうと思う。
 稼げる時に稼ごう。
 そしてIVHを減らしていく。


おお、またもや予想外に好調なのですね!

・風邪も良くなった。
 食事が増え、腸の免疫が強くなってきたのだろう。
 腸の免疫が、体の免疫能力の7〜8割を担っている。
 食べることは本当に大切なことである。


そうですか。
1歩の前進が、2歩にも3歩にもなるんですね。
ありがとうございました。

先生の指示により、OMさんがお腹のテープを貼り替えに。
息子は結構おとなしく横になっている。
しかしOMさんの髪を引っ張ったり、手を握ったり、
セクハラし放題である。

長い月日の闘いの痕、テープのカスが横腹にこびりついている。
ベンジンがテープにつかぬよう、気をつけながら綺麗に落とす。
食事の直後、お腹はパンパンである。


ついに解き放たれた息子、もうノリノリ。
しかしパパも飯に行かなきゃ。
お前も昼寝の時間だし。

ナースステーションの檻に入れる。
今日はオモチャがたくさんあり、瞬時に一人遊びが始まる。

あれ?パパまだ居たの?


こりゃ、昼寝しないかな。



昼食はB1の食堂。
席に座り前を見ると、MF先生、STさん、OMさんが。
微妙な位置に座っちゃったな・・・。
せっかくのお食事を邪魔しては悪いし、
かといって今から席を替わるのも変だ。
しかしこの関係はS院でも経験済みのため、
気にしないことにする。

報告(このHPの文章)を打っていると、
今度はTB先生がお一人で。
先ほどまでMF先生方がいらした席に座る。
またもや、だ(笑)。

先生は新聞を読みながら、カレーを注文。
運ばれてきても、まだ読み続け。
新聞を読み終えると、一気にカレーをかき込こんだ。
続いてサラダも一気食い。
速い速い。
って、先生それって丸飲みですからー!!



先生には申し訳ないが、出口のところで息子の説明の続きをお願いする。

・胃ロウの量は特に上限は考えていない。
 要は少しでも早くIVHから離脱させたい。
 口からの食事が今一つ伸びないので、
 胃ロウでできるだけ稼ぐのが得策であろう。

 (注:息子がそうなのか、一般的な話なのか不明。
  おそらく濃度を上げるのには時間がかかるため、
  一般的なお話でしょう。)


そうですか。
どんどん胃ロウを増やして行くんですね。
そしてIVHが外されたとき、退院である。
この調子だとあっと言う間にそれが叶いそうに思うが、

「2年はかかりそうもない」

が、それなりに時間が必要なんですね。
あまりの好調さに忘れがちだが、
これからもいくつもの壁が立ちはだかるんだろうな。
絶対乗り越えような。

しかし・・・こんな日もあるんですね(笑)


部屋に戻ると、息子は檻の中で行き倒れていた。
聞けば私が出ていって、間もなく寝たよう。
まだ1時間か。もう少し寝かすか。

TB先生「ああ、よく寝てるね」

と息子に笑いかける。

  「食っちゃ寝食っちゃ寝、いいなぁ、お前は」

TB先生「今は食っちゃ寝してもらわないと」

と、笑いながらまじめに答える。


ベッドサイドで私一人まったりしていると、
手の消毒剤が各ベッドに配られる。
そういえば、これまで無かったっけ?
主にスタッフ用との事だが、オムツ換えの後など、
これで消毒をして欲しいと。
下痢など大敵の息子には、これまた嬉しいアイテムであった。



結局14時半に息子を起こす。エレの時間だ。

あーあ、マット痕が。
お前がシマ次郎になってどうすんの?


ベッドに戻り、一気に飲み干した後はオムツを替える。
あれれ?濡れサインが出て無いぞ?!
午前中もしてなかったぞ?!
オムツを剥ぐと、もう一枚オムツが・・・。

Mサイズのオムツが無くなっていて、
新生児用のを二重にされていたようだ。
いつも新しいのを一袋、
ベッドの下に置いてあるのに気がついていなかったようだ。
洗濯物入れのビニール袋も使われていなかったし、
前の担当の看護師さんに上手く伝わっていなかったようだ。
パンパンのオムツはなんと230g。
カブレなければいいけど・・・。

さて、次はトレーニング!
靴を履かせ、2足歩行に挑戦だ。

あと・・・3千5百27往復くらいでちゅか?

私が丸椅子に座り、息子の手を持つ。
IVHルートの長さに制限があるが、
早くは歩けないので充分である。

・・・が、いちいち元の位置に戻ってはつまらない。
丸椅子もう一つ拝借する。

部屋をくるくる回って散歩。

「そこまでできたら、一人で歩くのはもうすぐですね」

同室のお母さんから声をかけられる。
見れば同い年くらいのお子さん、しっかりと歩いている。
食事といい発達といい、
第二子ができても、コイツの経験は役に立たないな。

何周部屋を回っただろう、疲れたのか私の膝に掴まってくる。
若いのに疲れるな!

それでも何度か続け、もう限界か。
ベッドに戻して、まあ茶でも飲みねぇ!

うえ・・・これ味ないよ・・・。

また・・・味がしないね・・・。


それでも条件反射のようにマグをくわえるのは笑います。




しばしキャッチボールや、キャップはめなどで遊びつつ・・・

やる気あんのかっ!

ハサミを脇の下に挟むなよ!体温計じゃないんだぞ!
今日はちょっと早めに檻に入れ、バイバイです。

お〜立ちましたねぇ〜

成長してますねぇ〜

やっぱり子は育つんですねぇ!

いや〜びっくりしました。

しっかり立ってますねぇ〜

(ムツゴロウさん風)