平成19年8月30日(木)
今日は昭和藤ヶ丘の外来受診日。
不調の悪いSを連れ出すのは大変だが、
調子の悪い時だからこそ診てもらえるのはありがたい。
小腸が短いSに則した治療を行えるのは、TB先生だけなのだから。
幸いSも昨日よりは回復している。
何とか病院に到着することができた。
体重15.4kg
身長102.5cm
○TB先生
また胃腸風邪が流行りだしている。
Sのここ数日の不調も胃腸風邪だろう。
既に峠は越えているようだ。
自力で回復したということは、それだけ体力も付いてきている証である。
一時的な停滞・体重減少は仕方がない。
どうも最近嘔吐することが多かったそうだが、
疲れと脱水によるものだろう。
疲れるとどうしても嘔吐しやすくなる。
そして脱水も嘔気を催す。
また、もっと低い年齢で、
新しい感覚の食物が口にはいると吐き出してしまう反応がよく見られる。
Sは特に新しい食べ物でというわけではないようだが、
食べ出しが遅かったため、今そういう時期なのかもしれない。
これまで食べられていた食物で戻してしまうのだから、
やはり疲れと脱水による嘔気・嘔吐であろう。
加えて短い小腸にできるだけ食物を滞留させるような食事管理にしている。
通常ならどんどん通過していく食物も、
Sの場合嘔吐しようとすれば、まだ「そこ」にあるのである。
だから出てしまうのだ。
しかし何より嘔吐しやすいのは、体が疲れているからだ。
夏の暑さによって容易に脱水を引き起こしやすくする。
かといって水分を多く与えれば、食欲低下や栄養吸収能力低下を招くので、
現在の制限を守って欲しい。
逆に言えば、今の制限で生きていけるような生活にすることが大切である。
今はギリギリを攻めて治療している。
来年はもう少し楽になるはずである。
確かに。
暑さによる脱水は怖く、さすがに真夏日の日中は外出を控えてはいたが、
本人も良く動くものだから、できるだけ動かすようにさせていた。
また用事も多かった。
水分不足のせいかクッタリすることも何度かあったが、
水分摂取にも制限がある中、最低限どれくらい飲ませるか判断が難しかった。
全般的にはあまりにも元気なので、疲れが見えたら少し水を飲ませればよいと、
安易な考えに傾いていたのは事実である。
そうではなくて、制限の中に抑えなくてはならなかったのだ。
見た目、あまりに元気すぎるので忘れがちだが、
今でもSの腸は制限された今の食事の脂肪すら、まだ充分に吸収できていない。
本当に厳しい状況なのだ。
今一度、気を引き締めねばなるまい。
今回は峠を越しているので、もう無理をしなければ嘔吐することはないだろう。
今後の事であるが、やはり嘔吐すると摂取カロリーが激減するし、薬も出てしまう。
胃酸など、食べた分以上のものも失ってしまう。
吐くくらいなら、絶食させた方がマシである。
嘔気があるときは口から入れると戻しやすくなるので、
嘔吐の危険がある時は胃ロウから入れると良い。
今回、食欲が低下しているのであれば、ポカリスエット50mLを4回/日飲ませて良い。
ただし常温で。
最後に、胃ロウからの脂肪乳剤の投与量が先月から増加されていたのに、
聞き洩らしていたことが発覚。
脂肪乳剤は毎食後5mLから8mLに増加されただけでなく、
胃ロウから投与する脂肪乳剤も48mLから64mLに増量されていたのだ。
(点速51mL/h → 53mL/hへUP)
・・・今日から増量します。
胃ロウの交換や血液検査など、Sの状態が落ち着いてから後日行うことになった。
ちなみにもう熱も下がり、咳も頻度が下がっている。
今日は一口ではあるが、久しぶりにご飯(米)を食べてくれた。

しばらく用事をキャンセルし、静養に努めさせよう。
もしかして、疲れさせなければ、もっと食べるようになるかもしれない。