6日目 ナナイ!

今日は念願のナナイ川です。
しかしその前に、アマゾンの日の出を見に、早起きして出かけました。

夜明け前の起床はとても辛かったですが、
せっかくですからね。

あとは忍耐。
次第に東の空が明るんできます。




美しい太陽です。
遠くのジャングルと相まって、素晴らしい光景でした。

すぐ下は民家だったんですね。



現地のヒトも出始めました。



朝日を満喫してホテルに戻り、パンとジュースでお腹を満たします。
レストランに行きますと、もう会長起きています。
日本に送るfaxを書いていました。

毎日夜中に起きるそうです。


さあ出発!
レケーナへ向かった港ではなく、
少し離れた船着き場に向かいます。
そこからの方がナナイ川が近く、
時間が早いそうです。



船着き場への道。
正確にはイキトスの町方面の写真です。



船着き場につきました。
先日の港と比べると、
かなり質素です。



いざ、ナナイへGo!
え、この川もうナナイですって??

船は先日と同じAmazonExpress。

しかし操縦席に座るのはカルバロさんではありません。

川によって船頭さんが変わるのでしょうか。



やはり川は分岐・蛇行しています。
上空から見てもグニャグニャですもんね。

「ここ何度かナナイ探索は連続して失敗してるんだ。
前回なんか、スクリューやられて8時間漂流したよ。」


ヤツの脅しが入ります。



急に中州が現れました。
ここに停泊します。
なぜ?



船を下りたとたん、「ブーン」とカナブン大の虫が集ってきます。

かなり焦りましたが、刺さないと聞き、胸をなで下ろしました。

網を張り、生け簀を作っていました。
ディスカス採集は夜行われるそうです。
夜の採集は危険ということで、実現しませんでした。
しかし私たちのために、魚を捕っておいてくれたのです。

もう、心臓ばくばくです。



さぁて・・・



いるいる!

いっぱいいるよ!!



美しい!
まだ誰からもエサを与えられたことのない、
野生のディスカス。

嬉しくて、手が震えます。

この瞬間、私のスポット主義は消えて無くなりました。



褐色のボディーは肉厚で、ぷりぷりです。
そしてこの青!

どうすればここまでハチ切れんばかりに育てることができるのでしょう?
写真提供:



何の紋様もありませんが、
そんなこと、まったく問題になりません!
写真提供:



ここの水はかなりの褐色ですが、pHは約6.5。

サンプルを持ち帰って計測しましたが、
伝導率はゼロでした。
写真提供:



この青!

しばらく見とれてしまいました。

同じくエンゼルも採集されていました。
スカラレです。
ペルーアルタムとも呼ばれています。

大型の個体は背中が青光りし、
赤いスポットがあり、貫禄十分です。
写真提供:

セベラムです。
写真提供:


オトロンゴ、淡水エイ。
1m位になるそうです。

現地ではあまり食べられていないそうですが、この「エイヒレ」、たいへん美味だそうです。

写真&情報提供:



ふと回りを見渡すと、この中州の美しさに気がつきました。
あれだけしつこかったタバナもここにはいません。
まるで楽園です。



蝶も次々やってきます。



蝶は全くのシロウトです。

しかしその見事な羽には見とれてしまいます。



靴に集まる木の葉のような蝶。



私にまで・・・

しかしヒゲが余計ですね!



しばらくすると、一艘の舟が近づいてきます。
船頭さんは、ナ、ナマケモノ?

・・・のミイラでした。

実はディスカスを持ってきてくれたのです。

「一匹しか採れなかったんだけど・・・」

しかし!
エメラルドグリーンの体色はどの個体よりも素晴らしく、
一目で惚れてしまいました。
ナナです。



中州の方々のお昼ご飯でしょうか。

少々拝借し、探索に出ることにしました。



カヌーで岸まで行きます。
カヌー、初体験です。



はぁ〜、ここにディスカスいるの?



こんな枝の陰にいるのでしょうか・・・?



それとも流木の間?



網がしかけてありました。
ディスカスは??

しかし小魚1匹かかりません。

先の魚をエサにして釣りを試みますが、ピラニアさえ釣れません。
ピラニアを釣るのには水面をばしゃばしゃやって魚を集めるのですが、
まったく釣れません。

極端に魚影が薄いです。

どうやらここでディスカスが採れるわけではないのですね。
ディスカスは本流に注ぐ小川にいるそうです。
ディスカスにとってかなりの水流があり、
おかしいと思いました。



中嶋君もダメ出しです。



すっかり諦めて中州に帰還します。

写真提供:



中州からルアーを投げましたが、
とうぜん釣果無し。

渡会君がエサで小さな魚を釣り上げました。



ルアーは何年ぶりでしょう!

なんかぎこちないですね。



どこまでも続く、遠浅の中州。



白く細かい砂と落ち葉などが堆積しています。
そのため歩いていると、ズボッとめり込むことがあります。
そしてぼこぼこっとガスが出てきます。



すっかり満足です。
会長はカヌーで周辺探索に出かけています。
私たちは、お遊びの時間です。



真ん中のモノは私作です。



子供とも遊びます。



シュノーケルの使い方を教えてあげました。



子供達大喜びです。



子供を追いかけると、潜って逃げます。
水が茶色いため、どこに出てくるかわかりません。
もちろんダイブする方向、フェイントもつかいます。

しかし野生児Pioさんは、ぴたりと言い当ててしまいます。

「泳いだときの水面の波、呼吸の泡を見るんだ。」

言われても私には最後まで会得できませんでした。

子供の遊びはいろいろあるようで、
見てろ!と砂を掘り、蝶を埋め始めました。
なんて残酷な・・・

しかしゆっくり掘り出すと、無傷!
何事も無かったかのように飛び立ちます。
不思議・・・。


実はこの直後、シュノーケルを装着し泳いでいた相方は、
深場で流されていたそうです。

私が楽しそうに子供と遊んでいる横を通り過ぎ、

「もうだめかも」

本気でそう思ったそうです。

相方お気に入りのイケメン少年。



会長、帰ってきました。
「すぐそこだから」
甘い言葉に歩かされるだけ歩かされ、
成果はゼロだったようです。

時計を持たないヒトに時間や距離を聞いても当てにはならないんですね。



さあ、そろそろ帰ります!

このナナイとディスカス目当てでアマゾンに来ました。
計画に1年以上。
数時間しか滞在できませんでしたが、
念願の捕りたてもぎたて、
ぴちぴちのディスカスを手に、大満足でした。



「ディスカス捕った川、見たいか?」

急に会長に聞かれました。

「もちろんです!」

生息地を見るのも夢でした。
やっぱり本流ではなかったのですね。

この小川で先のディスカスを採集したそうです。



早速上陸!



岸は本流と同じ白い砂と落ち葉が堆積しています。
中州より「土」を感じます。



ついに、ディスカスの生息地に入水!
水は幅は10mを切る位でしょうか。
意外に冷たく、30度はないでしょう。




手前が浅くなっています。
水は茶色ながらも透明感があります。



少し歩くと堆積物が舞い上がり、
透明度は極端に低下します。

しかし次第にクリアーになっていきます。
ゆっくながら、確実に流れがあります。



この小川も魚影が薄く、
テトラを1匹と、メンバーがコリを見かけた程度です。



木が水没しています。
最近まで水位が低かったのでしょう。



このくらい近づかないと顔もわかりません。
アマゾンの番組でディスカスが泳ぐ姿を撮影したものがありましたが・・・???
会長も昔ディスカスを撮影しようと試みたことがあるのですが、何処も透明度が悪く、撮影は不可能だったそうです。仕方なく捕らえたディスカスを澄んだ水たまりに移し、撮影したそうです。

しかしこの水で、ディスカス達はどのように暮らしているのでしょうか。

ちなみに○○産ディスカスとかアピスト・○○川とか言いますが、
正確には
○○に注ぐ小川産ディスカス
○○川近くの水たまりに居たアピスト
となるのでしょうね。



この奥にディスカスが!

残念ながら今回はここまでです。

また何時の日かまた来よう、再度誓いました。



向かって右がディスカス、左がエンゼルを捕らえる網だそうです。
なぜ使い分けるのか?
おそらくはその体型、ディスカスの鋸のようなヒレ、
エンゼルの長く延びたヒレの形状の違いによるものではないでしょうか。

実際の採集は、夜カヌーに乗って懐中電灯で水中を照らし、
水面近くで寝るディスカスを掬うそうです。

やってみたかったなぁ・・・。
今回は本当にこれで最後です。




大満足の私たちは、一路イキトスに向け、出発しました。

途中ピロピロ〜と鳴り、なんだ?と思ったら、なんと運転手の携帯です。
こんなジャングルの奥で携帯がつながります。

恐るべしペルーのIT。

イキトスに戻る途中、海水浴場?波の遊び場がありました。



帰りはあっという間に到着です。



獲物は自分で運びます。
大事に大事に・・・。



そうそう、忘れてました。
この方がディスカスハンター、Americoさん。

実はディスカスの漁師は減ってきており、
この広〜いナナイでも、数人との事です。
人の手が入った(入っている)小川など、ホンの僅かに過ぎないでしょう。

一般的な話、現地業者は漁師を相当買い叩くそうです。
しかし他に現金収入を得る術がない漁師達に、
知恵が働く業者と交渉できるチャンスなど、
そうあるとは考えられません。
その魚が売れなければ捨てるしかなく、
とにかく売らなければお金が入ってこないからです。

現場の漁師さんがいないことには、魚が流通しないことになりますが、
しかし一番割りが合わない仕事をしているのが現場の漁師さんです。



我が家へくるはずのディスカス達。
無事に到着して欲しい・・・。

左から会長ナナ金太です。



デポでのストックは、このように水かさが少なく、
背鰭すら伸ばせない位です。
しかしこれとてまだ良い方で、テフェだと横になるくらいしか水を入れないそうです。
魚が自らぴちゃぴちゃするので、エアーがいらないそうです。

写真はナナ。



ペルーアルタムです。

魚を専務のデポにあずけ、ホテルに帰ります。


アイスが食べたい!
相方がどうしてもというので、
ホテル前の屋台アイスを食べました。

しかし・・・
このあと人生最大の危機?が彼女を襲うことになったのですが・・・

このエピソードはナイショです。




さあ、今日も一日良く動いた!
晩ご飯です!

お店にかかっていたクジャクの刺繍。



同じくキリスト像。
キリスト教なのですね。



チーチャ。
赤紫色のトウモロコシジュース。



モンキヨコクビガメの卵。

亀ですよ、亀。



アマゾンの珍味を頂きます。
ニワトリの卵と違い、白身がありません。
そしてカラが柔らかい・・・。



食す!
独特の臭いと濃い味、
ちびちび日本酒のつまみになりそう。
こってりしてて、ハイカロリーなんだろうな。
私はいけましたが、相方は×でした。



「ここ(アマゾン)でしか食べられないよ」

当たり前でしょう。

「いっぱい食べると次の日ぶつぶつが出るよ」

いっぱい食えるか!



お次はこれ。
キアシガメの肝臓。
でっかい。
日本で買うと、ン十万のお亀さんだそうです。



うまいっ!

普段からレバーが苦手な相方ですが、
これは◎、おいしいです。



食後ホテルで会長と飲み直し。
生活からディスカス談義まで多岐にわたりました。

ちなみに手相を見ている写真です。



レッドテール金魚。
アグアプロダクションの商品です。

飲んだ後会長の部屋に押し入り、頂いちゃいました。

しかし替わりに相方のバスタオル、
ほら水泳などの着替えとかにつかえる、
ゴムの入ったやつ・・・
をあげました。

会長のソレ姿、想像したくありませんね。



あー、今日も一日おもしろかった!

しかしこの歯磨きのあと、事件が・・・。



バスルームで歯を磨き、相方の声で出てきたものの、
何気なくノブのウチ鍵押してしまい・・・
パタンと閉めて、ロックされちゃいました!

しかたなく歯ブラシをくわえたままロビーに行き、人を呼びました。

「カギ・・・フガフガ・・・ん!ん!ん!」

日本語にすらなっていません。
しかしすぐに察してくれました。

マスターキーをもってきてくれて・・・

無事開きました!
ご迷惑をおかけしました!

ふー、やれやれ。
残りの日程、宿はずっとここです。

実はここまで洗濯というモノをしていませんでした。
移動に次ぐ移動で、乾かす間がなかったからです。

同じ服を何度も着ていました。
まあ、川に入って洗われるし・・・。


とにかく夢を叶えた一日でした。
興奮と連日のハードスケジュールで、
疲労困憊です。

ベッドに吸い込まれるように眠りました。