平成15年10月11日(土) 予定日+7日

全く兆候なし。
昨日のお知らせは何だったのだろう。
午前中に散歩。
昼過ぎにちょっと腹痛!いよいよ?!
産院に電話。

「ちょっとお腹が痛いみたいなんですけど・・・」
「10分間隔になったら来てください。」


そりゃそうだ、そう言われていたもの。
そうこうしているうちに、痛みが柔らいでしまった。

確かにもうすぐなんだ。
満月だし、大潮だし。
もう後戻りはできない。
既に走り出している。
そう、それは妊娠がわかった日から、そしてゴールはもう目の前なんだ。
しかし、痛みはぴたりと止んだ。

夕方散歩するつもりも、タラタラしていたら、暗くなってしまった。
つまずくといけないので、散歩は中止。

夕食。お母さんは一人暮らし状態だった私のために、ご馳走を作ってくれる。
疲れているのに、感謝です。
お母さんが運転スタンバイ、私はビール1杯許された。

今日はもうないのかな?
JFKの特番をやっている。
私はこの話、大好き。なぜ真実が何十年も封印されねばならないのか?
それだけで大いに想像をかき立てられる。
しかし相方とご両親は全く興味がない様子、何度もチャンネルを回されそうになる。
ついに相方まで先にシャワーを浴びに行く始末。
21時前のエンディングを待たずして、ついにチャンネルが・・・。
シカタナイ、ここはシャワーでも浴びとくか・・・

戻るとTV好きの相方が居りません。

「おや?」

聞けば部屋に戻ったとのこと。
何か変だ・・・覗いてみることにした。

「もしかして、始まったかも・・・」

ナヌ!

「お母さんにシャワーを浴びといてっていって!」

ほいきたガッテン!

「あのぉ、おテレビ鑑賞中、すみません。相方が・・・」


お母さん、急いで支度です。
既にこのころ21:30、15分程前から7、8分間隔で陣痛が襲ってきている。
21:15
21:23
21:30
21:37
21:42
お母さんがシャワーから上がった。
続いてお父さん。

21:47 既に陣痛の持続時間が1分弱になっている。
21:53 産院に電話しました。

すぐ来てくださいと、お父さん、先に行きます!又後で電話します!

「23時頃には連絡ちょうだい。」

・・・本気で立ち会うらしい。


10:04 産院まで10分ちょっと、車中で何度も痛みが襲ってくる。

その度に腰をさする。
それくらいしかできる事がない。

産院に到着も陣痛の間隔が短く、思うように歩けない。
すぐにNSTに入る。
子宮の収縮、胎児の心泊数を測定する機械。
30分ほど測定だって。
お母さんと2人で見入る。
確かに収縮を示す山の波形が現れている。

緊張の時間は流れを感じさせず、しかし頻繁に繰り返される陣痛が、
やっとの事でその存在をわからせてくれる。
その間もお母さんは娘の腰をさすっている。私の出番は、もう少し先。
今のうちにお父さんに電話を入れておく。

「後でお母さんが迎えに行きます」

23時頃、助産婦さんが来て、測定機からだらっと垂れるチャートを確認。

「陣痛の時は呼吸を止めないで。赤ちゃんの心泊数が落ちてるよ。苦しがってるの。」
「このままだと下から産むのは厳しいよ」


な、なぬー!?
子宮は寸手の差で保険に入りそびれている。(^^;
それも土日で本社に報告されず、「妊娠何日まで」を過ぎてしまったのだ。

「ほら、息を止めるな〜!」

結局これが子が出てくるまでの私の口癖となった。

更に15分ほど測定し、OKとなる。
予約しておいた2階の個室に案内され鍵のかけ方などを教わるが、
相方それどころではない。もう5歩あるくと陣痛が来るようになっていた。
もういいわかった、後で俺が何とかするよ。

「着替えたら、下のLDR(※)に来てくださいね」

お母さんが手早く相方を着替えさせる。
さあ、俺も荷物を持った、いよいよ行くぞ!

・・・ゆっくり、ゆっくり歩いてね。

何とか1階にたどり着くも、LDRっていったい何処だ?
そういや何にも説明聞いてない。

「すみませーん!」

・・・おいおい、誰もおらんぞ?!
おっと、こっちにそれらしき部屋がある。
きっとここがLDRだろう。もう、そう決めた!

「お風呂入ろうか?」

ふと現れた助産婦さん。
そう、アロマバスもコミコミなんです。

『お母さん、ちょっと足りない用具があります。ここから先は私がやります。
 買い物とお父さんを、お願いできますか?』


ついに私の出番です。

相方をゆっくり風呂に浸からせます。

「あれ?痛みがない?!凄い、アロマって!!」

しかし台風の目のような静かな時間はほんの束の間でした。
すぐにまた砕けんばかりの激しい波が押し寄せてきました。
その間は、腰を強くさすってあげるのです。
私もシャワーを被ったかのように汗が吹き出ます。
助産婦さんからは、

「好きなだけ入っていていいからね」

本当かよ?!
案の定、

「ダメ・・・のぼせそう・・・」

give upです、助産婦さ〜ん!

私、自慢じゃありませんが、一切勉強していませんでした。
なので、次に起こること、必要とされることを予測できません。

そろそろ午前0時、続きは明日のページです。


※:LDR。これはLabor(陣痛)・Delivery(分娩)・Recovery(回復)なんだそうです。陣痛と分娩と産後の回復を一つの個室でいいんだそうです。大型スクリーン、ステレオ、照明、アロマバス。
至れり尽くせりのリッチなお部屋。

NSTで子宮の収縮の強さ・周期を測定。
これがチャート。
山が収縮です。
更に30分延長です。