平成18年5月1日(月)


せっかくなので、GWの中日を有休にし、余裕の9連休としてしまった。
いいのだろうか・・・いいんだよ、多分。

今日は2度目の外出である。

おやつを持たせてもらい、昼ご飯から夕食まで約5時間外に出る。
ということで、13時に病棟に。

既にルートは閉じられており、自由の身。
嬉しそうに跳ね回っている。

外出許可願いを記入し、「行ってきま〜す!」。
最近散歩の範囲も広げていたため、タクシー乗り場へも慣れたもの。
早速乗り込む。

最初は「ブーブ、いっぱい」
国道246では「速い!危ない!」と喜んでいたものの、
次第に無口に。
運転手さんも心配するが、事情を話すと感動?している様子だった。

今日は私の実家に寄り道。
ジジババは、ルートのない息子の様子を見るのは初めてか?

さすがに1年半前の転院の時のヘパロックは論外である。
あの時は全てを閉ざし、ぐったりしていたので話にならない。

タクシーを降りると、息子は物怖じせず家に入っていく。
ちょっとした探検気分だ。

食事・飲み物の制限があり、お茶の一杯も控えてもらう。
ので、さっそく自由に遊びはじめる。

庭を走り回ったり、写真のモデルになったり、おもちゃで遊んだり。
休むことがない。

「見て見て、ルートがないんだよ!」

息子も嬉しそうであった。
自分の家に、自分の子が居るなんて、昔は考えたことがなかった。
不思議な感覚だった。

あっという間に時間は過ぎ、再びタクシーを呼ぶ。
本当にIVHがなくなったら、もっとゆっくりと遊びに来よう。

マンションに到着、管理人さんにもご挨拶。
その後もやることいっぱい、コニビニデビューだ。
コアラのマーチ(等、堅いおやつは一切を食べようとしないので)を自分で買わせたら、
もしかして食べるようなるかもしれない。

もちろん自分たちでおやつを買い与えるのは禁止だが、
バクバク食うわけではないので、誤差範囲だ。

買い物終了、マンションに。
なんと土足で入っていってしまう。
病院だとベッド以外は靴を履かなくてはならない。
その癖があるのだろうか。

汗もかいたので、おやつにする。
リンゴジュースはごくごく飲み干す。
カステラも、大きな口で食べてしまった。
しかしバナナをちょびっと囓ったところで席を立つ。

コアラのマーチは?
箱を開けるところまでは喜んで行うが、
中を見たとたん、イヤ!
少しづつバナナに混ぜ込むが、それとて足しになるほどではなかった。

まだまだやること目白押し。
せっかくなので以前お世話になったS院に電話する。
自分の息子のように子をかわいがって下さった、師長さんがいらっしゃった。

「Sちゃんでーす!元気でーす!」

脳天気で申し訳なかったが、本当に喜んで頂けたようだった。
今でも時々息子を案じ、話題に出るそうであった。
あと1年、そうすれば会いに行かせられると思います。

その後はママのジジババにもテレビ電話。
元気な様子を見て頂けた。

その後もひっきりなしに動いて、ドタドタという足音が絶えることがない。
しかしふとしたことから、扉に指を挟み、大泣き。
このあたりがやっかいな所。
子供と生活したことがないので、家のどこが危ないか、
全てを把握できていないのだ。
神経を使っていても、防げないから大変である。

血豆ができているが、骨に影響があるように思えない。
アイスノンを持ってきたが、ちょっと触れただけで「治った」
立ち直りは早い。

しかし昼寝もしていないので、さすがに夕方頃には眠くなってきたか。
靴下でフローリングを駆け回っていたので、止まったところでステーン!と転び、
後頭部を打つ。
火がついたように泣き叫ぶ。
家では裸足の方がいいようだ。

ちょっとテンションが下がり、TVを見ながら寝そうになる。
今寝たら、朝まで起きることはない。
夕食が食べられなくなるので、外にでる事にする。

「ちょっと外見て帰ろうか」

「うん、魚見て帰る」

魚、そう病棟のいつもの水槽の事である。

これまた先生には言えないが、近くのショッピングモールに足を延ばす。
人が多ければ多いほど、感染の可能性が上がるからだ。

しかし年末の息子と違い、更に元気になっている。
今なら大丈夫、そう思えた。
(予防接種は全くしていないが・・・)

息子と一緒に歩いていることが、信じられない。
階段は得意ではないので、ゆっくりと。

犬猫のショップを見たり、子供服売り場に行ったり。
一角には子供が遊べるスペースがある。
お絵かきにはまり、動こうとしない。
しかし殺し文句「電車に乗ろうよ」
そう、初めて電車にも挑戦するのだ。
病院には、ナイショである。

電車が来るので、子を抱え駆け上がる。

「パパ、凄いねぇ〜!」

人事のようだ。

もちろん人が少ない後方の車両に乗り込む。
普通なら膝をついて外を見たがるもの?
しかし息子は固まって動かない。

大丈夫かな?
そう思ったところに、「黄色い電車!」と窓の外を指さす。
息子なりに楽しんでいるようだ。
ただ、これで精一杯なだけなのだ。

いつもの病院の駐車場についたところで、急に足が速くなる。
病院に入ると、駆け足になる。

「ただいまぁ〜!」

元気に報告。
ご飯は半分ほどでごちそうさま。
身軽になった時間を楽しむように、あっちこっち駆け回る。
お腹は空いているだろうに。
まあ、こういう時も必要なんだな。

あまりに汗だくになったのを見かね、IOさんが頭を洗おうということに。
ホットタオルで身体を拭き、KN先生にルートを繋いでもらう。

もう、息子はトローンとしている。
意地で自分で部屋の電気を消しにいく。
しかし動きはギクシャクとぎこちない。

ママがベッドで絵本を読む。
息子が寝入るまで、2、3ページめくっただけだった。

今年後半、そして年末にはヘパロックが増えるだろう。
今はそれが楽しみだ。



最初は喜んでいた、タクシー。
やっぱり次第にぐったりと。
乗り物全般に弱いと思います。

走るより速いスピード。
それはトレーニングによって培われます。
物怖じせずに、私の実家。
点滴ないよー!

と走り回り。
写真のポーズは・・・?
更にタクシーで移動です。
チャイルドシート、無いもんで・・・。
ウチ、覚えてる?
ウン。
調子いいんだから。
オヤツを食べて、ご機嫌です。
普段見られない(アンテナがない)、
子供向け番組。
釘付けです。
子と外を歩く事なんて、想像もできませんでした。
子供遊びコーナーに居座る。

電車に乗るんでしょ?

そうだった!

そうしないと、日暮れまで居そうでした。
初電車、固まる息子の図
あまりに汗だくになったので、シャンプーだけ。
今度髪切ったるわ。