平成18年8月27日(日) IVH終了68日目


おママと2人で面会に。

子はまだ早出・早帰りに慣れていないのか、なかなか私たちに気が付かない。
周りの子に言われて気が付き、奇声を発し笑顔でターッと駆け寄ってくる。
リアクション大きく、完全回復だ。

ベッドに行くとお尻拭きなどを並べ、道を造り。

「タクシーが通りマース!」

等といって遊んでいる。
言葉は恐ろしい程のスピードで進化してゆく。

「雨が降りそうな雲だよ?」

いつからこんなに喋れるようになったのか、思い出せない。

時間もあまりないので、早速外散歩に出る。

お尻拭きの道に、車を走らせ。

おーい、外に行くぞ。
髪を上げて臨戦態勢。

通気性、バツグンです。


昨日のカット、好評のようで?
すれ違うヒトは必ず目を留めたり、話しかけてくる。

でも、ちょっと妙でもある。

フッとスイッチで扉を開ける息子。

外に出ると、まず救急車。
そして、電車の音に敏感に反応。

「電車見に行く!」

と駐車場の端まで駆けてゆく。
興味の対象が、やや変わりつつあるようだ。

ガンを飛ばしているわけではありません。
電車を待っているだけです。


散歩から帰ると、ご飯の時間。
さほど汗をかいていないので、シャワーは後にする。

そういえば、「お風呂はおパパが来てから入る!」と、
朝の入浴を拒んだらしい。

昨日のシャワーが余程楽しかったのか・・・?
味をしめてしまったのなら面倒だな。
まあ・・・様子を見るしかない。

ご飯はNSステーションで頂く。
カジキの煮魚だ。
もちろんあっという間に完食であった。

入浴の準備をしていると、副院長のSD先生が。

「もう(入院が)どれくらいになるかねぇ・・・」と。

そういえば、おママがふと話していたことがある。
退院なり転院が近づくと、先生の接し方が変わるというのである。
もちろんそれらは状態が良いからできることであって、
仕上げの最終段階ということだからである。

達成感というか、成果を喜ぶというか、
別れ(退院)までの最後を楽しむかのように子に接してゆくそうである。
前のS院の先生方もそうだったとか。

しかし、ふと先生の顔色が曇る。

「また短小腸の子が入ってね・・・」

プライバシーもあるので、もちろん詳しくは語らない。
しかしウチの子同様回盲弁がなく、またかなり短いようだ。

息子の治療過程は、振り返ればこれでも順調そのものである。
腸に障害がある場合、他にも奇形等合併症を持っている場合がとても多い。
そして何故だか未熟児であることも多く、術後回復する体力がなかったりする。
そうなると治療云々よりも、まず長く生きる事が難しい。
(幸い息子は腸だけだった。)

同じ疾患、元気に回復してくれることを強く願った。


さて入浴は、昨日と同じ浴室で。

お兄ちゃんのお風呂と一緒〜!

と喜ぶ息子。
また明日からは部屋の沐浴にしてくれよ。

お風呂から上がると、昼の安静の時間になる。
午後用事があったので預けようとしたが、
寝るから本を読んでと要求され。

寝る前のお茶、ちょうだい〜!
檻の外から与えてみる。

動物のようだ。
ん?動物??

何でもありません。


絵本を1冊読み終え、うつらうつら寝そうになってきた。
よし、このまま・・・と思ったところで、

同室の子が、「今日のご飯が・・・」とお母さんに報告。
その「
ご飯が」に反応して、息子が飛び起きてしまった。

アイタタタ。
ご飯はさっき食べたばっかりでしょう。

しかしながらNSステーションに行くと自ら行ってくれたので、
ではサヨナラと送り出す。

が!

帰ろうとした私たちを見つけ、大泣きでしがみついてきた。
状況、理解してなかったの?

ダメなものはダメなんだよ。
あと数ヶ月、もうちょっと辛抱してな。

IOさんが、息子を抱えてなだめてくれた。
こういう時は、早く姿を消すに限る。
私たちは振り返りもせずに立ち去った。




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