平成19年8月2日(木)
帰宅すると、おママが非常に暗い顔。
子は全裸であった。
どうやら夕食を吐き戻してしまったらしい。
最近も何度かもどすことはあったが、
何れも満腹近く、1口2口分であった。
今日も食事の終盤、豆腐だけ食べようとするSに、
おママは食事制限により不足しがちなタンパク質を摂らせようと、
嫌がる魚を食べさせた直後だそうだ。
結構な量を戻していた。
どんなに料理を頑張っても一生懸命食べさせても、
戻されては水のアワ。
おママはガックリ来ていた。
「満腹=吐く」という思いこみか、
食べれないのに食べなきゃという葛藤か。
それとも単に量が多過ぎるのか。
確かに昼食を外で食べるとき、
食べやすいようにカサは少な目にしている。
その分のシワ寄せは夕食に回る。
でも、この程度で限界を超えるのだろうか?
おまけに今日の受診で脂肪の吸収が不十分であり、
また微量元素の亜鉛も不足している状態にあるとされたそうである。
よって食後の脂肪乳剤を5mLから8mLに増量、
亜鉛含有製剤を追加する指示が出されていた。
食事の非常事態だけでなく、
栄養剤も薬剤も増やされるという事態がおママに追い打ちをかけていた。
今日の受診では、
身長101.6cm
体重15.8kg
Sは身体測定時、看護師さんに、
「Sちゃん、身長伸びてるかもよ?」
言い方がイチイチいやらしい。
でも確かに身長だけは伸びている。
しかしまず先月の血液検査の結果、脂肪の吸収が伸びていないと告げられた。
夏は食事等の形態を上げづらい時期だが、まずこの検査結果からも時期尚早だと。
不足している脂肪分を補うため、毎食後の20%脂肪乳剤5mLを8mLに増量するよう指示された。
また同じく血液検査により亜鉛が不足していることが判明し、薬で補う事となった。
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あくまで先月採取した血液であり、その後1ヶ月はしっかりと食べさせてきた。
それ以降現在、少しは変わっているのではないかと心中期待する反面、
不足していたという事実は重くのしかかる。
腸の吸収能力は思ったより追いついていないのだ。
胃ロウをはじめ各種薬剤、栄養剤からの離脱が目標なのに、
逆に何れも増やされたという目の前の現実。
おママの落胆ぶりも十分理解できる。
それにこの夕食での追い打ちである。
しかし、しかし。
栄養剤を服用しようが、胃ロウを用いようが、
生命維持分+(不十分なのだろうが)成長分の栄養を、
全て自分の腸から吸収できるようになっているのは事実である。
脂肪乳剤は増やされたが、その分脂肪の増量に耐えうるようになっているということである。
既に必要な栄養は吸収できるようになっている。
腸管は3次元の立体構造、比して表面積は飛躍的に増加する。
あとは成長を待つばかり。
栄養管理をしていけば、きっとその時が来る。
既に峠を越え、雪玉は加速をつけて転がってゆくのだ。
また亜鉛は短腸症候群で不足しやすい微量元素の一つであるが、
亜鉛の大事な役割の一つは「味覚」
不足すると味覚障害になるのだ。
子の食欲が今一つなのも、もしかすると味覚が鈍っているからなのかもしれない。
それならば、おママがいくら料理に知恵を絞り腕を振るおうと、
努力が実る事はない。
亜鉛を補うことによって味覚が正常に戻り、
食欲まで増進されれば願ったり叶ったりだ。
短小腸の治療は、忍耐と根気。
前向きに、ポジティブに行こう。
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名古屋のジジババから、 ゲキレンジャーのオモチャを頂いた。 ガチャガチャで取ったそうだ。 (私にはエビスビールだ。) |
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やったー! 早速名古屋のジジババに電話して、 「次はゲキイエローが出るんじゃない?」 と緩いカーブで催促していた。 |
ちなみにこのオモチャのしおりをポッケに忍ばせ、
診察時にTB先生に「♪ジャンジャ、ジャーン!」
ベローンと広げ、見せびらかしていたそうだ。
問診中、おママの腕を舐めて喜んだりと、
相変わらずマイペースなSであった。