平成22年7月12日(月)
今日は告別式。
家から棺を運び出す際は、玄関からではなく庭からなのだそう。
Sも男手の1人、しっかりとババを担いでもらう。
生憎の雨、風も強い。
棺にかけてあったビニールシートが風で煽られ、
同じく棺を担いでいたジジの顔をスッポリと覆った。
皆で早めに斎場に移動。
強い雨が降ったり止んだり。
そして式は定刻にまり、滞りなく終了した。
ありったけの花を棺に入れる。
最後に、Sからババへの手紙を胸元に忍ばせる。
出棺だ。
火葬場では私が会食の挨拶を。
ババが亡くなる前日の七夕、短冊に「雨降って 地固まりますように」
と記したエピソードを話した。
悲しみの涙が私達をより強固に結びつけるようにとの願いである。
献杯は父方でもない、母方でもない、ナゴのジジ様にお願いしてしまった。
だって葬儀屋がそう言うもんだから
とても喋り辛かったに違いない、申し訳ないことをしてしまった。
待つこと1時間ちょっと、完了のアナウンスが館内に流れる。
最初は家族だけで出てきたところを確認するのがここの流れなのだそうだ。
子供はどうかと斎場の方に確認されたが、そこにもSを連れてゆく。
灰にまみれたキャタピラ付きの金属の台が、厚い扉の向こうからやってきた。
かなり崩れてはいるが、骨は白い。
薬を使っていなかったからだ。
親類の元に出てきたそれは、既に人の手によって上半身、下半身、頭部に分けられていた。
やはり、さっき連れて行ってよかった。
みんなでババの骨を拾い、骨壺に。
一周したら、後は係員が全てを行う。
金属製の大きなバットと箸が「キキッ!」と擦れる音だけが、たまらなく不快であった。
骨壺の蓋が閉められ、テープで留められる。
木箱に納められ、白いカバーがかけられる。
ついに入ってしまった。
帰宅。
家族葬だったので、疲労感はそれ程でもない。
きっと後から来るのだろう。
しかし何よりコイツが暗くなりがちな場を明るくしてくれた。

参列者の中で唯1人の子供であり、ババが最も愛した孫であった。
体重22.6kg。
このバタバタの中で、維持だけで良しとしようか。
