平成23年1月25日(火)


先日Sが受けた減感作療法について。
スギの成分から作ったスギ抗原によるそれと思い込んでいたら、
まったく別物であったと書いた。

それは「ヒスタグロビン」

いろいろ調べたところ、30年以上前に開発された薬剤で、
昔からある治療法であることまではわかった。

しかしこれがどうしてなかなかに有益な情報が少ない。
とにかく作用機序、私の推測はこうだ。


体内に花粉等(アレルゲン:抗原)が入る。
体はそれを異物と判断し(これがアレルギー)、
アレルゲンにひっついてやっつける抗体を向かわせる。
問題はここから。

アレルゲンと抗体がひっついたものが、
ある種の細胞の表面にくっつく。

この細胞・・・が問題児。
(以下ここでは問題児細胞と呼ぼう)

アレルゲンと抗体がくっついたものが、
この問題児細胞にくっつくと、
刺激を起こさせる物質が放出される。


本来はこの刺激物質は、
咳など起こさせ異物を体外に排出させる役目がある。

それが花粉やハウスダスト等、
常に暴露される物質を異物と認識してしまうから、
この刺激物質が出っぱなしになるのだ。

これが花粉症等の発症メカニズム。

ただ免疫って本当に複雑で、まだ未解明なことも多い。
上、最も簡単に端折った説明だ。





で、Sが受けた注射は・・・。




予め刺激物質と、
抗体を混合したものである。
これにより刺激物質を異物と覚えさせ、
刺激物質が問題児細胞から放出されても、
刺激物質を異物として捕らえてしまうのだ。

水道の元栓を締めるわけではない、
ひたすらせっせと掻い出す作戦。
ちなみに刺激物質とその抗原がくっついたものは、
問題児細胞にくっつかない。

抗原の種類が花粉等にくっつくそれと種類が違う。


刺激物質を捕らえられるなんて、これは何と素晴らしい治療法か。
何よりアレルゲンは何と特定することなく、
理論上、何に対するアレルギーかは問わない万能性を有する。
ホコリだろうがダニだろうが、ブタ草だろうが何でも対応可能となる。
しかも保険適用だぜ?!


しかしながら、ここで一つの疑問が生じる。
それだけ良い治療法なら、なぜもっとメジャーにならないんだろう・・・。
少なくとも私は知らなかった。

実はこれ、欠点が2つある。
1つは、複数回の注射が必要になること。
小児で3〜6回、大人で6回程度。

その後、症状が増悪した際に追加で注射する。
しかしスギの抗原そのものを用いたそれより、遥かに少ない回数である。

問題は2つめ、か・・・。
実はこの薬剤、狭義の血液製剤なのである。

原材料は血液。
血液から抗体「Y」の部分だけを精製している。

つまり血液から作られている以上、
いくら高度に病原体の不活化・除去処理を行っているからといって、
感染症の伝播の可能性をゼロにすることができないのだ。

非加熱だった血液製剤による肝炎やHIV感染問題は、今もまだ解決していない。
血液製剤ということが、この治療法が下火になった最大の原因のような気がする。

とにもかくにも、どう変わるか様子を見よう。
悩みが1つ減れば、それはそれでありがたい。

体重23.8kg。
一進一退。




クリニックからの紹介状を携え、昭和藤が丘病院に。

出血層が、近い。
エコーは角度によって見え方が異なる?


出血があるということで、安静入院を勧められた。
とても入院なんか・・・と躊躇していたら、
出血は治まりつつあるので、外来様子見でよいか・・・となったそう。

加えて今回の診察で服薬も手持ち分を飲みきり、終了として良いとの事であった。
心臓がバクバクするのと、胃が痛くなってきている。
これで随分と体も楽になるだろう。


エコーの検査で、胎児の大きさが少し小さいように思えたが、


成長は正常である。


とのことであった。
機械も違うし角度によっても違うのだろう、と納得。

ただ・・・。

首に浮腫(NT)が見える。
これが大きくなってゆくと、ダウン症などの染色体異常や心疾患の可能性が高くなる。

1週間ではどれほど変化があるか・・・次回は11Wとなる2週間後に検査して、
大きくなっていたら羊水検査をしよう。



イキナリの急展開だ。


染色体に異常がなくとも、
浮腫が大きくなってゆくようであれば心臓に負担がかかっているということであり、
何れダメになる可能性が高くなる。



との事であった。
相変わらず心配は絶えない。


年齢的なこともあるし、これまで何度か流産をしているし、早めに伝えた。
通常ならまだ告知しないような程度である。



今更そう言われましても・・・。
まあ、やはり4ヶ月過ぎなきゃ安心できないということには変わりないか。

一応仮の分娩予約を取って終了。
日本は今から押さえておかなければならないほどお産環境が悪い。

朝9時予約が、終わったのが12時前になってしまった。
さすが大学病院だ。

・・・ところが・・・。

おママは診察で黄体ホルモンを打たれていることを告げ忘れたとのこと。
安静による体力低下、つわりの悪心で苦しみながら、再び外来窓口へ・・・。

結局、ここでは妊娠初期に注射は行わない方針なので、不要であるとされた。
まっ・・・ホルモン注射もどこまでどう効果があるか、ワカランちゅ〜こったね。

Post note:
後頚部浮腫像(NT)は、妊娠10〜13週に現れ、14〜15週になると消失する。
その10〜13週に観察された際の浮腫の厚さが厚いほど、染色体異常や心臓疾患の危険率が上がると言われている。

とはいえ、正常である可能性の方が絶対的に高いんだけど・・・。


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