平成15年10月13日(月祝) その8

次の電話は23時頃だったと思います。
S院の外科のN先生からでした。

・原因がわかった。腸が全く動いていない。どこかで閉塞していると思う。
・今から緊急で手術を行う。
・父親としての(私の)手術と輸血の同意が欲しい。

生まれたての子にメスを入れてもいいものか?
一度切った筋肉は元の筋力(能力限界)を下回ります。
少なくともTop athleteを目指すことは難しくなります。
子供が持つ無限の可能性を、ある意味今ここで有限にしてしまうのです。
別に運動選手にさせたいわけではありませんが、
とても申し訳なく思いました。

しかしまずは「命」です。
当然、手術も輸血も瞬時に、2つ返事で了解させて頂きました。

ジジババから代理署名を取るとのことでしたので、
きっと連絡が入るはずです。
いきなり先生からお話あっては卒倒するかもしれません。
ババ様の携帯に電話です。

「もしもし?あ、もう病院の前だから切るね。」

ババ様、事情を聞く前に切ってしまいました。

後から聞いた話ですが、先にS病院で先生の説明を受けたあと、
相方のいる産院に戻り、待機していたそうです。
23時半近く、一度家に戻り身支度をと車に乗り込むと、走り出てきたナースさんに、

「今すぐS病院に行ってください!」

とだけ告げられたんだそうです。
状況がわからず、車中さず不安だったことでしょう。

しかし原因がわかっただけでも大きな前進です。
「治療」に入れるのですから。


その時はまだ、悪い箇所を切除すれば全てが終わる、そう思っていました。