平成15年10月14日(火) その10
じっと待つ。
待つことしかできない。
行く末は、全く見えない。
次の手術で小腸の長さが決まり、
その後の人生に大きく影響してくる。
1cmでも長く残ってくれ。
相方が到着。
車イスだ。
すぐに外出許可がもらえたそうである。
通常産後1週間ほど入院の身である。
歩くことすらママならない。
一緒にNICUに入る。
その前に手を洗って、着替えて、また手を洗う。
息子が眠る、一番奥へ向かう。
救急車で運ばれて以来の再会である。
状況は説明していたが、ただ涙を流す相方。
達成感と幸福感に包まれ産院で一緒に寝ているはずが、
今目の前にいる息子の腹は大きく裂かれ、
さらに今までより厳しい手術を受ける事が決まっている。
何がなんだかわからんだろう。
以下、相方の手記より。
反応があるから早めに来て欲しいとの電話。
ただし、まだ麻酔が効いているとのこと。
15時頃行くことにする。
15時30分、S病院に到着。
NICUへ。
手を洗浄して、子供の所へ。
何も声が出ない。
真っ白に見え思わず涙がふきこぼれる。
N先生から手術の説明を受けた。
任せるしかない。
できるだけ腸が残ることを祈ろう。
(中略)
そろそろ私の体が限界、帰ろうと言われる。
最後にと思い、もう一度体を撫でた。
左指に触れる。
あっ!目を開けた!両目を開けてる!
思わず呼びかける「苦しい?頑張れ!!」
夫の目が真っ赤になる。
その11に続く。