平成15年10月14日(火) その7


私「先生、もう終わったのですか?!」

時間は13時。
2時間ほどの手術でした。

N先生「まあこちらへ・・・」

先生、目に疲労がうかがえます。
声もかすれています。
大変な手術だったのでしょう。

人気のないNICUの前のベンチ。
先生は一度部屋に戻り、銀色のバットを持って戻ってきました。

N先生「回復の見込みのない小腸を切りました。腐って毒が回っては一大事です。
     長さにして・・・半分くらいでしょうか。」


そうおっしゃりながら、バットの中を見せてくれました。
そこにはドス黒い、巨大なミミズのような息子の腸がありました。

N先生「もう一度時間をとり、様子をみます。まだ回復する可能性のある場所があります。」

私  「やはり今のまま長さを決めては難しいと・・・」

N先生「・・・そうです。今は切った腸、上と下で人口肛門をつけています。
     もしかすると次の手術後もつけたままにし、大きくなってから外すようにするかもしれません。
     とにかく何が最善か、ベストを尽くしています。」


人口肛門もショックでしたが、息子の腸が目の前にあるという状況を、
とても理解することができませんでした。
そして状況がそれほど好転していなかった事に落胆せざるを得ませんでした。

私  「どれくらい残せそうなんですか?」

N先生「それはわかりません。」

私  「4cmよりは長く残せるんですか?」

N先生「今は何とも言えません。」

しかしこれも現実です。
後は祈るしかありません。

その8に続く。