平成16年3月14日(日) その1

今晩私はここを離れます。
相方も明日夜には東京に戻ります。
一緒に桜を見て、1月前後で帰ってきます。
しばしの間、またお別れです。
明日は帰り支度もあり、面会にはいきません。
今日が最後です。

朝出かける前、相方は車庫入れの猛特訓。
道を走ることと、細かな技術は別物です。
一人でS院まで往復できるようになった相方にとって、もはや最後難関です。
しかし3回4回と繰り返すうち、コツも掴めてきたようです。
切り返せば上手く入るようになりました。
今回の実家滞在中の課題、全てクリアーです。
正直ここまでできるとは、思いませんでした。

昨日は道路工事で滅茶苦茶渋滞していたため、今日は早めに出発です。
相方運転、もちろん無事に到着です。(笑)


さて、今日は何かおかしい?
看護婦さんが少ないのです。
土日は人手が少なく、逆に面会は多いですから大変です。
入浴もしばらくお預け。
静かに待ちます。
息子のベッドの横に座り、穏やかな値顔を見ていると、
不思議な疑問が湧いてきました。

「ここで抱っこはできないの?」

いいえ、それが不思議なのではありません。
沐浴、日向ぼっこ部屋へは、自分で抱えて連れていきます。
それなのに、ここで持ち上げるのに躊躇しました。
考えると、それはついこの間まで抱っこする事すらできなかったのです。
たまに調子の良いときに許可が出るだけでした。
それも鼻から胸、お腹、両手両足になにやらコードやチューブがつながっていて、
膝上に持ってくるのも看護婦さん2人がかり、大変な作業でした。
その前は保育器の中。
抱っこ以前の問題でした。

「この短期間によくぞここまで・・・」

軽く感動を覚えていました。


手持ちぶたさ?
を見かねた看護婦さんが、沐浴について下さいました。
体重を計り・・・おお、4,560g!
またもや記録更新です。

沐浴は、決してビビらない事にしました。
首のルートさえ確保しておけばいいのです。
逆に気を抜きすぎたか、何度か手を滑らせ完全水没させるところでした。

さっぱりしたところで・・・実はずっと気になっていることがありました。
右胸のルートを固定させる部分の肌荒れです。
お腹のチューブを保護していた透明なシートでは、
お腹がかぶれていないことに気がついていました。
試しにカットし貼ってみましたが、それがどうしてなかなか良い感じ!
密着性が良く、薄いため引っかいても剥がれにくいのです。
何より張り付け面積を少なくする事ができそうです。
我ながらなかなかの出来。

しかしこれは本当に手間がかかります。
毎日の業務ではここまでしてもらえないかもしれません。
でも自分が居るときだけは、1日でも・・・。
看護婦さん、時間をとらして申し訳ございませんでした。

さて、いつもの日光浴部屋に行くとき、今日も高い高いの格好、
でも背面から持ちます。

「ライオンキングみたいですね」

と看護婦さん。
私はヒヒか。(笑)
でも息子は強く生きて欲しい。

さてお待ちかね、エレンタールの時間です。
心得たもので、遅い!とぐずり出します。
しかしいつものように、胃に残留している量をチェック。
おお、今日は殆ど残ってないよ!
濃度・両共に1ランク落としたのですが、チューブのガイドがなくても通過しています。
おお!そして正に一気飲み!
やっぱりゴムによって出方が違うんですよね。
1歩後退して整えれば、2歩上がる。
そんな感じです。
これならそろそろ量か濃度を上げてもらえるかもしれない。
そしてまた1歩下がって・・・の繰り返し。
ゆっくり階段を上がって行こう!

ちょっと休ませ、また寝返りの練習。
肘が固定されていたせいか、手が上手く使えません。

「ホントに金曜にやったんだから。」

相方にも焦りが見えます。
IVHのルートが首になり、代わりに両手両足の自由を得ました。
しかし添え木と重りを外されてからも、肘の動きが良くなく、
看護婦さん達が交代でリハビリして下さったんだそうです。

しかし・・・

「ん゛〜!」

と言いながら、シャチホコのようにお尻と足が上がるのは、何だか見ててホホエマシイ。
さすがは名古屋生まれなのだろうか。

さあもうこんな時間!
お昼に出かけます。

その2に続く。