平成18年8月15日(火) 夜中
・・・なんて思いながら寝ていたが・・・
おママの悲鳴で飛び起きる。
私が眼鏡をかけたまま寝ていたのか、胃ロウの点滴台が倒れてくるのが目に入る。
点滴台の頂部、Tの字の先端が子の顔に刺さるように見えた。
子は顔を押さえて泣き叫んだ。
一瞬の事に動くことが出来なかった。
しかし、「取り返しのつかない事をやってしまった」
顔が青くなると言うが、青くしても失ったものはもう戻らない、
そう考えている自分が居た。
尖った先端が目か、顔の骨に突き刺さった。そういう風に見えたからだ。
ママが急いで確認する。幸い一見して眉間に血が滲んでいる程度。
目が無事だったのは幸いだ。
しかし暗くてよく見えないし、表面ではなく内部に怪我をしているかもしれない。
急いで看護師さんを呼びに行く。
看護師さんが飛んで来る。
眉間以外にもおでこの生え際も擦っている。
蕁麻疹が酷く、赤味がわかりにくい。
電気をつけて確認する。
子も平静を取り戻してくる。大丈夫そうだ。
眉と眉の間、比較的丈夫な箇所にぶつかったのが幸いであった。
あと数cmで目であった。
安堵のため息が出た。
聞けば、寝ぼけた子が急に四つんばいになり、ダッと走り出したそう。
おママは子のあまりの激しい動きに驚き目を覚ましたものの、
倒れてくる点滴台を押さえることはできなかった、と。
眼鏡をしていなかったので、ぼやけてよく見えていなかったのだ。
ルートを延長してもらい、砂袋を置く。
コンセントのコードを利用して、点滴台を冷蔵庫に固定した。
これで倒れることはあるまい。
さらに子を私とおママで挟み撃ち。
これでもう倒れることはあるまいて。
しかし、なんと寝相の悪い事よ。
ボンボン蹴られ、殴られて。
寝言で「邪魔〜!」なんて言いやがる。
「転がる転がる・・・」タイヤのCMを思い出す。
広い床だと、どこまで行くかわからない。
とんでもない奴だ。
再度消灯し寝にはいるが、胃ロウのルートが気になって、
子がモゾッと動く度に見てしまう。
結局朝まで殆ど寝ることができなかった。
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担当だった看護師さんは、翌日夜勤明けの昼過ぎまで事故報告書を作成していた。
殆ど24時間勤務に近い。お疲れのところ、申し訳ありません。
子の寝相云々でなく、こちらの責もあるんです。
実はセッティングを見たとき、正直短いなと思いました。
点滴台の置き場所を、子の横ではなく足元にしておけば、
左右両方の動きに耐えられたはず。
砂袋の重石をしておけば、大丈夫だったかもしれない。
更に台を何かに縛り付けておけば、点滴事故は防げたはずです。
IVHと違い、何かあっても「胃ロウだから」命に別状はない。
私たちはそうタカをくくっていた感があります。
子はモノを言えない分、親が間に入ります。
子の分、意見交換したり、吟味が必要なのです。
また特に面会中、子を一番見ているのは親なのです。
一番気をつけなくてはならないのは親なのです。
なので、病院の責任ばかりではありません。