平成18年9月19日(火) IVH終了91日目


おママが体調不良により、おパパ面会となる。
どうやら風邪から副鼻腔炎が悪化した模様。
「風邪を引くと副鼻腔炎が悪化する」と聞いてはいたが、
その症状から私を含め、てっきり風邪と思いこんでしまった。

別名「蓄膿症」。
しかし侮るなかれ、青っぱなである。

病棟に到着すると、夕食を終え歯磨きをするところだった。
子は「歯を磨こ〜!」と元気に駆け寄ってきた。
誰も来なくてスネているかと思ったら、そうでもない。
入院中の子が少なくて、面会に来る親も少ないからかもしれない。

ご飯は殆ど平らげたようだ。
咳もそんなに酷くはない。
何故だか「ベッドで磨く」と言い出して、一人でガーグルベースを貰いに行ってしまった。

何故だか急に、

ベッドで磨く!

と言い出しました。
本当に気まぐれです。
カメラ(携帯)を向けると、何故かピースを・・・。


「おパパ1人?」

と聞くので、

私「おママは頭イタイイタイだから、お休みだよ」

S「頭、イタくないよ?」

私「Sじゃなくて、おママだよ。」

S「ん?おママどこ?」

私「だから家で休んでるって。」

S「なんで?」

私「だから頭が・・・」

S「頭イタくないよ?」

まるで漫才のような会話が永遠続いた。



「おパパ、売店行く?」

というので、階段歩かせ地下に降りる。
今日も私のお茶を買わせ、立派にパリシリとしての勤めを果たす。

いつものレジの方、子にたんまりと試供品をプレゼントしてくれた。
どうもすみません。

これでプレイルームで遊ぼうか!そう誘って階段を上がるよう促す。
しかし2階分上がったところで力が尽きたよう。
あとは抱っこ抱っこになってしまった。

早速獲物を持ってプレールームへ。

「これ開けて!」

と次々袋を差し出す。

しかし同室の1才くらいの子が、息子のオモチャに目をつけズリ寄ってきた。
すると息子は半べそかきながら、「おパパ〜」と全てのオモチャを私に託した。

・・・よわっちい・・・。

多分眠いのもあるのでしょう。早々に切り上げて寝る準備に入ることにした。

新しいものは何でも好きです。


着替えさせてから、散らかったオモチャ類を片づける。
これぁ、おママが復帰したら大片づけになるな・・・
と思うが、私ではどうしようもない。
とりあえずしまうだけしまっておいた。

絵本を読みながら、おママ元気になったら来るからね、と言い聞かせる。

S「おママ1人で寝てるの?」

私「そうだよ、1人だよ?」

S「Sちゃんも、1人だよ?」

私「・・・。」

一瞬言葉に詰まってしまった。

私「看護師さんも先生もみんな居るじゃない。昨日今日のつき合いじゃないだろう?」

と真面目に答えてみる。

S「ん・・・。」

よかった、とりあえず納得してくれた。



絵本を読み進めるうちに、電車の絵が出てきた。

私「この間乗った電車、どうだった?」

S「怖かった。真っ暗になっちゃった。」

私「それはオマエが目をつぶったからだろう・・・。」

私「おパパとおママがいれば、怖くないでしょう?」

S「怖くない。」

私「じゃあ、また電車でお家に行こうね。」

S「お家行ったら、このベッド、なくなるの?」

・・・今日はよく返事に詰まる。
以前から気が付いていたが、退院がなんたるものかしっかり理解している。

私「そうだね。もうちょっと先だけど、Sのベッドはなくなっちゃうね。」

S「(このベッドを)持って帰る?」

一昨日の外泊は、ベッドがなかったから「帰りたい」と言ったのか?
そうそう深い意味があるとは思えないが、笑うことはできなかった。

私「持って帰らなくていいんだよ。新しいの買ってあげるから。」

子は少し笑ってくれた。
それにしても、ずいぶんと言葉の理解が進んだものだ。

絵本の途中で眠そうになったので、途中で切り上げてお休みとする。
子はすんなりと落ちていった。きっとお昼寝していなかったのだろう。

今日は何だか子にやられた感がする。
山盛りの洗濯物を通勤カバンに詰め、帰途についた。
風はすっかり秋のそれになっている。


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