平成18年9月24日(日) IVH終了96日目


今日は2度目の外出トレーニングである。
約束の時間に向かうと、子は言いつけ通りに歯を磨き終わっていた。
KTさんに紙の財布とお金を作ってもらっていた。
買い物の練習か。

お買い物〜!!

パシリの練習か?



ただベッド周りが散らかっており、先に片づけをすることに。
その間、私が子を引きつける。

プレールームでは子が「お祭りやってる?」と窓から公園を見せろと言う。
祭りは来年の夏だよ。何を急に思い出したのか。
窓の外を見せてやると納得したようだった。

「魚、いなくなったんですか?」とSWさん。

ええ、そうなんです。

「Sに『大きいお魚いた?』って聞いたら、

 『うううん、Sちゃんが怖いって言ったから、泳いでっちゃったんじゃない?』

って言ってたんです」

そうですか。一応存在は覚えていたんですね。
家では一言も口にしませんでしたが。

片づけが終わったら、早速

「行って来ま〜す!また来るね〜!!」


いつもの緊急用の出入り口から出発する。

秋の透明な日差しに目を細める息子。

私「今からどこに行くかわかる?」

「おうちだよ」

大正解。

洋服着替えて・・・。
今日は抱っこマンでした。
どこいくかわかる?

おウチ〜!

なんだその嫌そうな顔は。
ねこじゃらしが虫に見えるようで、ビビリながら駅に向かう。



途中でサンジェルマンに寄る。
ウチらの昼食にするためだ。
子は初めて入るパン屋さんでも抱っこの嵐。
まあ、しばらくおママの頻度が下がっていたからな・・・。

子がクリームパンを欲しがったので、おやつ代わりに購入。
もちろんクリーム部分は脂肪分が多すぎる。
そこは適当にホジッて与えればいいだろう。

電車がホームに入ると「乗る乗る!」と言うが、乗ったら途端に固まる息子。
それでも前回よりかは若干ましで、まだ呼びかけにも反応があった。

「楽しい?」と聞くと、

「うん、たのちい。」

どう見ても楽しそうには見えないが。

電車、楽しい?

うん、たのちい。

ホントかよっ!



途中で急行に乗り換え。
オレンジの電車から赤い電車に乗り換える。
向こうのホームに緑の電車が見える。
子は「あれに乗るの?」と興味津々。
どうやら電車も色が重要なようだ。

駅に降りて、電車にバイバイ。
車掌さんも手を振ってくれるが、視野が狭いコイツの目に入っているのやいなや。

必至にバイバイする息子の図。



今日は家に行く前に、ちょっと寄り道。
子はビビリで抱っこ抱っこが多い。
素手では大変なので、抱っこ補助用のウエストポーチを探している。
いいのがないかと家の近くのアウトドア専門店に向かう。

ウチの子より小さい子が、階段をどんどん追い越してゆく。
焦ることはない。ゆっくり行こう。

お店では陳列してある商品に見とれている息子。
抱っこから降ろしても嫌がらなかった。

熊のリアルで実物大のぬいぐるみ、子ににらめっこさせるがすぐに泣きそうに。
結局良い製品がなく、素直に抱っこ用のポーチを購入することにした。

店から出て再び階段。
どうしたことか、上手く降りられない。
病院とは段の高さと奥行きが「段違い」。
いつもの歩幅で足を出しても、下の段に届かないのだ。

人間、やらないとここまでできないものだな、と妙に感心。
自分の足でしっかり歩かせ、その後はおママが抱っこしてあげた。

マンションの近くまで来て、子を解き放つ。

「お家はどっち?」

・・・無言で考えている。

犬の話で、何十キロも1人で家まで歩いて帰ってきたと耳にすることがある。
でもその方向感覚は、普段から散歩に出ていないと磨かれないんだとか。
子も相当な方向音痴である。

おウチはどっち?

う〜ん・・・。
どっちだったかちら・・・。



それでも所々覚えている箇所はあるようで、何やらゴチャゴチャ喋っていた。
というか、常に何かを喋っている。
喋らないと息が吸えないのか?まるで呼吸法のようだ。

無事家に到着。今度は何と玄関の入り口(外と内の境界部分)で靴を脱いでしまった。
いちいち大変だ、こりゃ。

今日は先におやつ。そして私たちの昼ご飯。
子にはさっき買ってきたクリームパンとジュース、昨日買った桃缶だ。

クリームパンは「まずい!」と一蹴。どうやらクリームが気に入らないよう。
脂肪も多いし、綺麗に取って与えたら食べてくれた。
ジュースも果汁と野菜の半々のもの、これは大変不評であった。
桃はスンナリ食べてくれた。

今日のオヤツはジュースと桃缶、
クリームパンのクリーム抜き。


お腹が落ち着いたところで、またもや買い物の続きとなる。
ネットやカタログなどから、退院後必要なチャイルドシート諸々選ばせる。
子は色にうるさいのだ。

また洗面所やトイレに必要な台の高さを測ってみる。
とりあえず雑誌など積み重ねて具合を見る。

台の高さを調整し。

ああ、チン長が足りなくて、
あわや大惨事になりかけました。


一仕事終わった後は、家の中をかけずり回る。
しまってあるものは出さないが、目につくものはすぐにオモチャになる。
緩衝剤を床に広げて遊んでいた。

それにしても、何だか馴染まない。
この家に住んでいたのは私とおママ、子は別居状態であった。
それがイキナリ家に来ましても・・・
どうしても座敷童子のようで落ち着かない。
私たちにも慣れが必要だ。

お花にお水をあげまちょう!

真似っこ坊主でありました。


時間になったので、病院に戻る。
おママは鼻がイマイチで、ここでバイバイとなる。
ベランダからいつまでも手を振っていた。

今日は帰りも電車。
ちょっとは外見るか?「ウン」というので両膝で立たせる。

「もう見た、もう見た!」

一瞬で抱きついてきてしまった。

それでも今回は、前回よりもナンボかマシ。
病院に着いたら即「マンマ来るの待つ〜!」入り口でマンマを待ち伏せする余裕あり。

今日の夕食は、うわ、煮野菜が大盛りだ。
しかし大変なのはそこではなかった。

頂きますして間もなく、なんだかゴロンと横になってしまう。
子を起こし、ベッドの手前に椅子のように腰掛けさせた。

咀嚼スピードが落ちたなあ・・・なんて思っていると、
ゆっくりと子が落ちていった。そう、床にだ。

おちがけ手がお茶を引っかけ、仰向けになった子に全部ひっかかる。
まるでコントのような状態だ。

子は火が付いたように大泣き。
ずぶ濡れの服を脱がす。
どれを着るか選ばせるが、全く治まらない。
そう、眠いのだ。

眠くて崩れ落ちて行ったのだ。
もっと早く気がつくべきだった。

強制的に服を着せてしまえば、泣きやんでしまう。
時折ふえ〜と思い出し泣きするが、涙は無い。ネムネム状態だ。

再び快調に食べ始めたが、間もなく本当に寝てしまった。
堅い焼き魚を噛んでいる最中だった。

IOさんに相談し、喉に詰まらせたら危ないので、口の中のものを吐き出させる。
んん〜と少し意識が戻ったところで、
薬を飲ましてしまおうということに。

しかし子は「ん?おちくり?」とゾンビのように立ち上がり、薬を全部飲んでしまった。
完全復活した子は、なんと夕食まで殆ど平らげてしまった。
これにはIOさんも驚いていた。

でも絶対眠いに違いない。
歯を磨かせてオムツを替え、消灯前に寝る体制にした。

絵本を1冊読むと、すぐ眠そうに目がシパシパ。

急に
「おパパは世間で何色が一番好き?」

せ、世間?!

そういえば、以前おママが言っていた。
最近食事に漬け物が出ることがある。
赤く漬けてあるが、子には黒く見えるらしい。
当然苦手で食べれない。で、おママは少量おかずに忍ばせた。

子はベエッと吐き出し、

「その黒いの入れないでって、言ってるでしょ!」

と、怒鳴ったらしい。
恐ろしく口の達者な2歳児である。

反面「アタマ使えよ」と言うと、
真顔で頭突きをカマしてくる短絡さもある。
旬は過ぎたが、まだまだ笑える。

「Sは何色が好き?」と聞くと、

「えっと、ねー。んーっと、緑色ぉ〜!」

それは初めて聞いた。

とにかく思いを伝え満足したのか、そうこうしているうちに、子は眠りに落ちていった。

どんどん外に出て、どんどん慣れような。
疲れて早く寝てくれるので、とっても楽だ。


最後はスッと落ちていきました。



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