平成19年5月1日(火)
ついに、ついにこの日が来た。
子が産まれてから1年間お世話になった病院にSを見せに行くのだ。
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同じ顔が、2っつ。 |
Sが搬送された先の精霊病院は工事が進み、
だいぶ様相が変わっていた。
しかし病棟フロアに中に入ると、懐かしい空間が。
NICUに向かう。
インターホンを鳴らす。
KJ婦長さんが飛び出して来てくれた。
Sは恥ずかしがって椅子に倒れて顔を覆う。
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いつもの暴れん坊が、影を潜め。 恥ずかしがって、こっちが恥ずかしい。 |
KJ婦長さんはSが入院中、仕事中もSを負ぶってあやして下さった。
Sの代理母を自負するだけあり、Sもまた当時はおママより懐いていた。
大きくなったSを見て喜んで下さった。
私たちもこれほど嬉しいことはない。
継いでIDさん。
Sの担当看護士さんだった。
私たちはSの成長の喜びを分かち合った。
N先生が現れて、Sを後ろから抱きかかえた。
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N先生とIDさん。 |
患児を滅多に抱かないN先生。
Sが熱でうなされている時、見かねたN先生がSを抱っこした。
周りの看護士さんが驚いて写真を撮った程だった。
口に出すことこそしなかったが、私には先生の目には、
ここまで回復した驚きと嬉しさが満ちていたように見えた。
「時々(HPを)見とるよ。」
気にしてくれているのだ。
心に浸み入る。
IS先生。
相変わらずちょっかいを出すのが大好きである。
今在宅で短小腸の患児を診ておられるそうであり、Sを見て、
「希望が持てた」
と。
嬉しい言葉だった。
子を失うことほど悲しいことはない。
お役に立てれば、私たちの3年間も救われる。
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Sが食べられそうだ。(笑 |
ED先生。
最初Sだと気がつかない様子だった。
私たちの治療経過の説明に、熱心に耳を傾けて下さった。
「人間の体は素晴らしい。」
素直に苦労を共感することができた。
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重くなった子に驚いていた。 |
昼食を挟んでKNさん、HSさん。
忙しい中、一目だけでもと、中から出てきて下さった。
残念ながら看護士さんもおめでた・寿等で入れ替わりもあり、
会えない方も多かった。
だがみんなさんの分まで喜びを頂いた。
ここで命を繋いで頂けたので、今がある。
感謝はしていたが、実際に会ってSを見せ、お礼を言えて本当によかった。
何か、心の曇りが晴れたような気分である。
続いてSが生まれた産院だ。
看護士ステーションから電話でKJ先生を呼び出して頂いた。
Sを取り上げたから、精霊でのSの1回目の手術まで立ち会われた。
私たちの顔を見て、驚いておられる。
続いてSの姿を見つけて、目が点になっている。
「こ、これは・・・奇跡か、神様の思し召しだ・・・」
Sの術後、おママを心配させまいと「大丈夫、大丈夫・・・」
と言っていたKJ先生。
でもその目からは、ただごとではない様子が見て取れた。
そんなことが次々と思い出される。
先生は先ほど電話で呼ばれたとき、
私たちの名前を聞いてふと頭にSがよぎったが、
「まさか・・・」
と思って出てこられたそうだ。
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退院時に全員と写真を撮り、 玄関に飾るKJ先生。 Sの姿も3年半越しで載ることだろう。 |
Sは併設された保育室ががら空きだったので、
保育士さん独占して遊んでいた。
先の精霊もそうだが、短小腸を知っている方々は、
目の前の奇跡の奇跡たる所をよくわかって下さる。
そして、何より喜んで下さる。
皆さん再会が楽しみだと言って下さるのだ。
来て、よかった。
そしてまた皆さんの笑顔が見たい。
きっとSを大きく育ててみせる。
肉体的にも、人間的にも、だ。
大きな勇気を頂いた。
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夜、手巻き寿司パーティー。 |
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キュウリ、鮪の赤身(火入れ済み)、 エビにノンオイルツナ+ノンオイルマヨネーズ。 |
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寿司らしい食いっぷり! |
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ババ様によるガチャガチャで当てた景品に大喜び。 |
昨日は緊張か、便通がなかった。
短腸は便秘とは無縁、回数の多さが悩みになるという。
逆もまた環境の変化によるストレスか。
でも、崩れない、壊れない。
本当に強くなった。