平成20年2月28日(木)


「小さな公園」と呼ぶ、ショッピングモールの中の公園。

よっ・・・。
トンネル!



Sが初めて不安定なネットの上に自ら登った。

いつもやってもらうだけ、自分は潜り専門だった。
とても面白かったらしく、喜んで何人も潜らせていた。


夜におママから聞いたが、昨日の公園も楽しそうだったと。
出来ることが嬉しくて、何度も繰り返し登っていたと。
やっと喜びがわかったようだ。

岩登りは最初の一段がちょっと高く、
Sは何度も滑ってずり落ちていた。
いままでだったら1回で諦めていただろう。
めげずに登ろうとするSに、おママは感動を覚えたそうだ。

ケンケンの練習を始めたのが先週の始め
ここまで劇的な成果をもたらすのであれば、もっと早くやらせるべきだった。
いいや、これまで何度も促してきたが、
S自身、決してケンケンをやろうとはしなかったのだ。
これも成長に伴い、理解力が増したことによる変化だろう。


チナミに本日のSのお弁当
お弁当になると、不思議と1人で食べられる。



・ ・ ・

最近時間を見つけては、少ーしずつ栄養の勉強をしている。

食物繊維は便量を増し、腸管の栄養の元になったり、腸内環境にも好ましい影響を与える。
腸管での滞留時間を長くする働きもあり短い腸にとってありがたい作用だが、
便量を増す作用により頻回の便、引いては下痢となりやすい。
短小腸には諸刃の刃であり、この食物繊維の調整が治療の要の一つとなっている。

現在のSの食物繊維は、

食事 7g
ライフロン 1g
イージーファイバー 1.6g

の計8.6gに調整されている。
食事中の食物繊維だけに頼らず、
ライフロン、イージーファイバーといったサプリメントで補給する方が、
摂取量に波ができにくく管理が易い。


一方、小児における食物繊維の推奨摂取量基準は公的に示されていない。
大人のエネルギー必要量/食物繊維量は1,000kcal/10gであることから、
3〜5歳児の1日あたりのエネルギー必要量1400kcalから計算し、
食物繊維14g/日が目安推奨摂取量か。

この数値だけを見ると、Sの摂取量とちょっと開きがあるようにも思えるが、
平成17年国民健康・栄養調査報告によると、
3〜5歳の平均摂取量は11gであるそうだ。

日本食離れの影響だろうが、
しかしこうなるとSの食物繊維の量は他の子供とそう遜色ないことがわかる。


食物繊維となりうる難消化性物質は数多くの種類があることが知られており、
基礎的な試験では、どれも少しずつ作用に特徴があることがわかっている。

それぞれをうまく利用しある種の疾病の治療に役立てようとする試みがされているが、
しかし思った通りの十分な成果が得られていないというのも現実である。

体の中、腸管の中の環境は一人一人異なること、
何よりどんな食べ物にも対応(つまり作用を緩衝)し栄養を吸収するという、
人体の基本性能の高さによるものだろうと私は推測する。

つまり何でも食べられるように出来ているということは、
満遍なく食べることが当たり前だが一番大切なことであり、
栄養の偏りも起こりにくくなる。
体は、元々そういうふうにできているのだ。

しかしSの場合、食物繊維の量が如実に結果に現れる。
短い腸では対応しきれないからだ。
そのためSはコンスタントに有効である量を摂り続けることが大切であり、
そうして初めてその恩恵を受けられる。
だから管理が必要なのだ。

作用が現れやすいのであれば、
もしかして質により異なる反応も得られるかもしれない。
ただし素人がいじるにはコストも手間もかかり現実的ではないが、
少なくとも知識が害になることはないだろう。


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