平成20年5月28日(水)


「火事です!火事です!火災が発生しました!」

けたたましいサイレンが聞こえる。

この音はトイ面のマンションだ。
普段からドでかい音量で頻繁に検査・訓練をする。

今日は消防車のサイレンまで鳴らして本格的だな、
と寝ぼけて居たところでおママに起こされた。

時計を見ると午前3時。
ベランダの外が騒がしい。

消防車、救急車が10余台。
騒然としている。



何事かと思っていたら、
しばらくして消防署員が、

「調理の煙によるセンサーの誤作動で、安全を確認しました・・・」

平均睡眠時間が5時間を割るここ最近、
全く勘弁して欲しい。

朝の3時にモクモク煙の出る調理?
そっちの方が怪しいだろ。

大のサイレンカーマニアのSは、そんな騒音には影響されず、
ぐっすり寝ている。
話をしたら、見たかったと機嫌を損ねるかしら。

そんなこんなで殆ど眠れずに朝を迎えた。


さて、今日はおママの参観日。

普段幼稚園で何をした、これをして遊んだとの話は聞くが、
「誰と遊んだ」という所がはっきりしない。
もしかして、あまり交われてないのでは?という心配があった。

揃って幼稚園に入って、幼稚園の1日が始まる。
最初はおママの所に駆け寄り、いちいち報告という予想どおりのパターン。
しかし何か違うと悟ったのだろうか、すぐに1人で遊び始めた。

最初は天秤?のオモチャを出してきて、
でもおもりを載せるてどうこうするのを知らず、
両手でシーソーのように左右上下に動かしている。

そんなんで満足したのか天秤を片づけると、
他の子の遊びの輪を覗き込んで回っている。

気持ち悪かったのは、
気になる女の子とどうコミュニケーションをとっていいかわからず、
手の甲でサワサワ触っていた。
おいおいおい・・・。

園庭で遊ぶ時間になると、元気よく駆け出してゆく。
おママは他のお母さんと日陰に避難するうち、Sの姿を見失う。

気が付くと、Sは日陰で数人と座って何やら話をしている。
後で聞いたら「家族ごっこ」今日はお兄さんになったらしい。

今日は午前中だけなので、あっという間に終了。
みんな教室に帰っていく。
Sは律儀に園庭に残った遊び道具を片づけていたそうだ。

もしかして、全く交われていないのかもしれないという不安があったが、
そこそこ一緒に遊べているようで、安心した。

それに水分摂取も先生に申告してから飲んでいるし、
先生もまたそれを確認してくれている。
ここに任せてよかったと思ったそうだ。



突然の出来事は、突然訪れる。
当たり前か。

お昼になってSと帰ろうとしたところで、
他の子のお母さんから呼び止められる。
どうもその子がどうしてもSと遊びたいといってきかないのだそうだ。

昨日一昨日と体育教室と英会話、今日の午後はホネ休みの予定だった。
食事も持ってこなかった。

どうしようかと悩んだが、住所を聞くとジジババ宅に近い。
良い機会とばかり、お邪魔することにした。

そろそろ外食を試して良いと言われている。
昼食としてシャケのおにぎりを購入。
あと、万一のエネルギー切れに備え、飴玉も。

みんな食事制限がある子が入ってくると聞いてはいたが、
まさかそれがSだったと知って驚いていたそう。


チナミにSはクラスの男11人中、背の順で後ろから3番目。
消化吸収障害である短腸症候群にして、これは奇跡に近い事なんだろうな。
感謝・感謝である。


ただ、みんなのおやつをちょっと摘んだりしていたので、
脂肪が制限を越えたかもしれないと、おママ。

逆に言えば、普通の子はよく食べる。
Sの制限など、あっという間に越してしまう。

その後は近くの公園で。
洋服を貸してくれたので、気楽だったとか。


まだコミュニケーションが上手いとは言えないが、
それでも拒絶したり試みないというわけではない。
少しずつ、少しずつわかってきているようだ。

この調子なら何とかなるかな、そう感じることができた1日だった。


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