平成19年5月19日(土)
午前中は近所に買い物、午後は3人でロードワーク。
先週とは違い、涼しい陽気。
Sも快調にとばしてゆく。

公園に着くと給水させる。
脱水が一番怖い。
そのまま一休みすると思いきや、「走りたい」と公園を右左。
結局すぐ次の公園に向け走ることとなった。

なぜ3歳児をここまで走らせようとするのか。
理由は2つ。
1つ目は、素直に良い運動だからだ。
歩くこと、走ることは全ての基本。
筋肉と骨、循環器など。
そしてそれらを制御する神経回路。
正にその歩み毎に鍛えられていくのだ。
2つ目は、100%持論ではあるが、栄養吸収能の向上だ。
腸からの吸収が、現状維持+成長分の栄養を吸収出来るようになっている。
ならば、運動によってエネルギーが消費されると、
体は必ずそれを補おうとするはずなのだ。
食事を減らしてエネルギーをセーブすると、
体は危険を感じて基礎代謝を落とし、体重減を防ごうとする。
これが食事制限に頼ったダイエットが成功しない理由である。
運動によりエネルギーを消費し、またそれにより痛んだ体組織を修復するため、
体はより栄養を吸収するように変化するのである。
Sの体にも、良い影響があると考えているのである。
短小腸の治療は「山越え」のようにも思う。
登りは経腸栄養だけでは栄養が不足し、IVHで補わなくてはならない状態。
登れば登るほど体が大きくなり、腸管も太くなって栄養吸収能力がUPする。
しかし必要なエネルギーも増え(身体が大きくなるので)、
結局経腸栄養では足りなくなる。
IVHにより血糖値も常に一定以上、空腹感も弱く食欲も減退する。
非常に苦しい「いたちごっこ」の時期である。
しかし一端腸のみ自力で必要な栄養を吸収出来るようになると、
文字通り「下り坂を転がるように」使えば使うだけ腸管は強くなる。
(この「使い方」が治療の重要な技術なのだが。)
登りと下りの境目は、見事に△の頂点のように思うのだ。
この運動で、Sの小腸はより栄養を吸収しようと、
より強くなると考えている。
が、まだ見えてきた問題もある。
疲れすぎるとSの食欲が落ちてしまうのだ。
腸が短く、正常な腸と比べ明らかに能力は低い。
血液検査でも正常域から外れてしまう項目も多い。
大人になってもそれは改善されないというのだ。
実は、身体はいつも悲鳴を上げている。
でも。
人間の適応能力は、現代の科学をもってしても未だ底が見えていない。
私は、私の考えに間違いはないと思っている。信じている。
Sは既に先週よりも長い時間連続で走れるようになっている。
壁は、まだ視界に入っていない。
