平成20年3月1日(土)


ついに、この日が。




自ら遊具に登り、次コレ、もっとやりたいと。

退院から1年4カ月。
たった15cmの段差を、四つん這いで怖々降りていたS。
転ぶことを恐れ、遊具に近寄ることすらしなかったS。
自分にもできる遊び「しか」しようとしなかったS。

家の中ではうるさい位跳ね回るのに、
外に出ると
ハラワタ煮えくりかえる程情けなかった日々からは、
とても想像できないことである。

いいや、2週間前のSを知っていれば、
正にアンビリーバボーである。

網も背面で降りられる。
丸太材の上は、
こないだまで手を付かないと歩けなかった。
杭歩きも、バランスをとろうと粘りがでた。
以前はすぐに足をついていたが、
最後まで堪えて、手を付くようになった。
ただ、全てがいいわけではない。
かくれんぼ、私が隠れたのはよいが、
Sはぴゅーっととんでもなく遠いところを探しに行った。

何処へ行くかわからない。
危ないな。
特に意味なし。
切り株があったので、立たせてみた。

高いところは怖いようだ。
登る!
決める!
滑る!



以前のように逃げる・ビビるがないので、
そして何より楽しそうな姿に、こちらのストレスも激減だ。
これなら、休日に子供と過ごす公園も楽しかろうて。

「何か新しいこと」とSが言いだしたので、何度目かのビックリ仰天。

チャンスとばかり大嫌いな鉄棒に挑戦。

鉄棒を握るところからこわばるS。
足が地から離れる感覚、手で棒を握りしめる感覚、
Sの脳味噌には全くデータがなく未知の世界、
恐怖が先に立つのだろう。

ならば出来ることから少しずつ。
鉄棒を握るところから始めよう。

ただ、お腹に胃ロウの器具が入っているので、
擦ると破損の危険がある。
慎重にやらねば。


午後。
約束のケンケン50回の試験。
もしできたらゴーオンジャーのオモチャの約束。

Sも座らせ、礼から始める。
いつもと違う雰囲気は、プレッシャーをかけるため。

Sは苦手な方の足からトライするという。

用意、スタート!

「1、2、3、4、・・・」

順調に進むかと思ったら、8で両足をついてしまった。

もう一度、もう片方の足とSが頼んできたが、
試験はワンチャンス、一回キリなんだよ。

ふ〜ん・・・と言ってすぐに諦めたが、
その後しばらくやけに饒舌で、きっと悔しかったんだと思う。

ガンバレ、S。
伸びしろ限界まで伸ばしてみろ。


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