平成20年7月3日(木)


スポーツクラブ初日。
奇跡が起こった。

Sがハシゴを登っているのだ。




この器具は肋木(ろくぼく)といい、大抵どこの体育館にもあるだろう。
Sはこういった登る系の器具は大嫌いで、手をかけようとすらしなかった。
それがどうだ。

もちろん最初は怖がってコーチに「無理・・・」と訴えたようだが、
促されると何とか登ってしまったのだ。

私達両親だと、これは決してできない。
第三者だからこそSも甘えず、向き合ったのだ。

そりゃあ、できたと言っても不格好で、
横の棒を掴んで上がることができず、腕を通して抱きつくようにしてしがみつく。
しかし、「やる」「と「やらない」では天と地だ。
ゼロは何倍してもゼロだが、やりさえすれば少しずつでも上達する。

幼稚園の体育教室だと、園児とコーチの割合が低すぎ、
とてもSに目をかけてもらえない。

入れて良かった!!

ここは幼稚園の前のプレ(2歳?)から受け入れており、
子供のクラスに力を入れている。

内容も子供の探求心をくすぐるような、
登った先に絵を隠しておいたり、随所に工夫が凝らされている。

もちろん運動面においても、さすがによく考えられている。
2段の低い跳び箱。
Sは手をつくまでで、足で跳ねて乗ることができない。

しかしその跳び箱を降り、順番の列に戻る時に、
ぴょこたんぴょこたんと両手をついて移動させる。
何気なく、ワンランク落とした動きを体に覚えさせている。

そしてついに、何とあのSが跳び箱に乗ってしまったのだ。


本当に入れて良かったと思う。
下手は下手なりに、練習すれば上手くなる。
しかし練習しなければ、決して上手くなることはない。

Sの目を覆いたくなるほどの運動能力の低さ・恐がりは、
私達の頭痛の種であった。
実際にSの動きを見た方でないと、私達の悩みは理解してもらえないだろう。

一筋の光が差した。
何だか、革命が起きたかのような日であった。



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