平成20年12月21日(日)
運動塾に出かける。
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階段の上り下りを、 つま先立ちでするようにした。 速くなった。 |
今日の種目は肋木とマット。
前回肋木をやった時は、
片手を完全に横棒に引っかけないと登ることができなかった。
そして今月初め、ロープの時にも気になったのだが、
ロープに掴まっても両腕がびろ〜んと伸びきっているのだ。
Sは腕を引きつけることが(も)苦手なのである。
実はその日から、タオル引きトレーニングを開始していた。
私とお風呂に入る時は、必ずタオルを片手交互や両手で引っ張りっこゲームをしてきた。
はじめは思った通り、腕は伸びたまま、
腰を落としてぶら下がるように引っ張ることしかできなかった。
「肘をお腹につけるように」
脇に紙を挟ませもした。
タオルトレーニング開始から2週間。
まだ自重に耐える事はできないが、
「引っ張る」という動き、体の動かし方は何とか理解できるようになった。
きっと肋木で成果が出るに違いない。
密かに楽しみにしていたのだ。
Sの5、6才チームは肋木からか。
よーい、ドン!で一斉に肋木に群がる。
隙間を探すS、あっという間に置いてきぼりになったが、
ほらみろ、横棒をしっかりと握って登れるようになっている!
確かにスピードは遅いよ、
Sが上まで登って降りるまでの間に、
速い子だと2〜3回、登って降りて、コースを回っているし。
でも、ゆっくりでもいいんだ。
まず正しくできることが大切なのだ。
成果が着実に見て取れるのは、嬉しい。
生徒を座らせ、コーチが肋木を登り始める。
肋木は上部に1段空いている所がある。

コーチはそこを跨いで反対側に。
次は何とここを乗り越えるというのだ。
こんな高いところ、大丈夫か?!
思った通り、結構みんなつっかえている。
どうせSはまた泣きが入るんだろうな・・・と思っていたら!
何と(Sにしては)結構スムーズに跨いでしまった。
大泣きさせながら公園で特訓した日々が、
私のアタマの中を駆けめぐる。
「無駄ではなかった・・・」
まだまだ「人並み」には遠いが、
Sは着実に成長している。
同年代の子も同じく発達してゆくのでなかなか追いつかないが、
それでも距離は少しずつ少しずつ縮まってきている(ハズだ)。
ゼロは、何倍してもゼロ。
1できるようになれば、頑張れば2、3までできるようになる。
5、6できるようになれば、7、8位の応用が利くようになる。
運動もそう、勉強もそう、短腸症候群の治療もそうなのだ。
(短腸症候群は5〜6になるまでが本当に険しい)
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今日はよくやったな。 マットもそれなりによかったぞ。 |
帰り。
おママから頼まれた買い物に寄る。
何やら列ができている。
最後尾に並ぶ。
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巨大な目玉が。 |
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緊張するS。 |
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ペコちゃんのお菓子のつかみ取り大会だ。 |
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電車の高い窓も、 背伸びと小ジャンプで外が見えるようになった。 |
帰り道も、時間のある限りアスレチックとなる。

普段の日々のトレーニングもそうだが、
決して強制になってはならない。
それでは長続きせず、積み重ねにならないのだ。

そのためには、楽しくすることが一番大事。
そしてハードルを下げ、必ず超えられるようにしてあげること。
そうすれば、何れ自ら超える力がつく。
以前はそれがわからず、
「こんな簡単なことを、なぜできない!」
と、できない事を理解してやることができなかった。
簡単なのは私の尺度であり、Sのそれとは違うのに。
もっと正確に言えば、頭ではわかっていながら、
徹する事ができなかったと言うべきか。
成長したなぁ、オレ。
午後は再び買い物に。
Sの食事管理は食材から。
店依存の食材もあり、買い物も大変なのだ。
するとS、自ら初めてカートに両足を乗せた。
2、3才でもできる動きが、これまでSはできなかった。
引っ張りトレーニングで、掴まること、体を引きつけることを覚え、
肋木も掴まって登ることができた。
カートにも掴まって、体を引きつけることができるようになったのだ。
ホラね、これが先の7、8なのだ。
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前乗り。 |
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後ろ乗り。 横乗りもしてた。 |

夜のトレーニング。
鉄棒の前回りの準備の姿勢。
床から足を離し、両腕を延ばして体を支える。
この姿勢を「ツバメ」と呼んでいる。
Sはピョンと「飛び乗って」この体勢を取ることができず、
「う、う゛え゛え゛え゛え゛!」
と腕力で上がっていくことしかできなかった。
まず平坦なダイニングテーブルで練習。
掌全体で接地するため、棒より体が安定する。
何度かやって、初めて飛び乗ることができた。
そうそう、それそれ!
何度か練習し、棒で挑戦。
でも、やっぱり棒だと怖くて「その場跳び」になってしまう。
再びダイニングテーブルにレベルを落とす。
感覚を掴んでまた棒に戻る。
2度3度交互にやるうちに、ついに棒でも飛び乗ることができた。

発達は、なだらかな直線や曲線ではなく、段々の階段状なのである。
ぶつかっては乗り越えて、ぶつかっては乗り越えて、の連続なのだ。
(これも短小腸の治療に当てはまる。)
今日は明らかにその「1段上った」日であろう。
S自身の理解力も付いてきたので、また加速がつくだろう。
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最近一段とデカくなった。 風呂が小さく見える。 |