平成21年11月20日(金) 胃ロウ中止131日目


3年前の今日、Sは入院生活を終えた。
つまり、丁度入院していた時間と退院してからの時間が同じになる。
短腸症とは別に、Hibによる急性口蓋炎で更に2ヶ月ほど入院しているが
本当の意味で「世に出て」3年である。

退院直後は風を恐がったり、吹かれて来る落ち葉に泣き出したり、手に付く砂を嫌がったり。

何より病院という「ゆりかご」から出され、全てが私達に委ねられたという恐怖と緊張。
とにかく脱水が命取りになりかねず、お腹を壊せば再入院と言われていた。
その境を見定めるのは私達2人なのだ。

また、初めて3歳児との暮らしが始まる違和感。
とにかく生活が大きく変わった。

S自身も家に土足で上がったり、逆に玄関前で靴を脱いだり、
それこそ初めて文明に触れたかのような、真っ白ブランク状態であった。
なかなか現世に対応できず、自分の世界に浸ることしばしばだった。

食事は脂肪・タンパク質・食物繊維・総カロリーをグラム単位で調整する。
これら4つのパラメータを合わすのは至難の業。
加えて美味しく作らねばならない。
味付けを失敗して、素材の分量を調節することもできないし、
そうそう味見もできない。
結局調味料までもグラム単位の決め打ちとなる。

そういう生活を乗り越えて、今があるのだ。


あまりに毎日が忙しく、気を使い、必死だったからだろうか、
気が付けば食事、特にお腹を「壊すかどうか」については、殆ど制限はなくなっている。
今はまだ冷たい飲み物と刺身などの生モノを避けているが、それくらい。
管理はもっと前向きに、栄養バランス的にヘビーなオヤツなどを避けているだけだ。

運動能力も、ドベなりに上がってきているし、
簡単な漢字も読めるようになっている。
悩みがいつの間にか治療から子育ての内容になっていた。


そんな事を思う日なのに、当のSの不調は夜には本格的に。
鼻水と咳が止まらないのだ。
お風呂もやめ、早々に寝かせる事にした。




おママによると、幼稚園後に運動塾に行ったそう。
種目が今や最も苦手とする跳び箱だったので、つい行かせてしまったのだろう。
その気持ちは良くわかる。
咳が酷くなったので、近医も受診してきたという。

明日の夕方には結婚記念日の食事をコースで予約してある。
おママは泣く泣くキャンセルの電話をお店に入れた。

また明日はハウスメーカーの担当者と、某インテリアショップで打ち合わせを行う予定。
引渡し後であるが、どうしてもお知恵拝借と無理にお願いしたのだ。

ここをやらないと、家がもう一歩片付かない。
鶏が先か、卵が先か。
家が落ち着かないと、生活が落ち着かない。

さて、どうなるか。



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