平成22年5月10日(月) 胃ロウ中止302日目



学校のクラスで、Sのお腹の胃ロウボタンをみんなに披露したらしい。

体育の際は別室で着替えて良いという特別配慮を頂いていたが、
皆がSを挙動不審に思いはじめ、S自身もそれを隠すのに限界を感じていたようである。
また新しい仲間に慣れ、もう煩わしくなってきたのもあるのだろう、それはSからのお願いであった。

S自身、胃ロウそのものを見せても良いと言っていると、先生に伝えていた。
ただ精神的に未熟で多感な年頃、僅か数cmの小さな器具とはいえ、
目の当たりにしてショックを受ける子も居よう。
どのようにご紹介頂くかは、先生にお任せすることにしていた。

先生は、皆に直接見てもらうことを選択されたようだ。
(先生ご自身も今後の指導のため、見ておきたかったのではないだろうか)

家では見て見て君のSだが、外では内気な一面を持つ。
頑張ったな、S。


そして、Sからもう一つ信じられない言葉が。

S「リレーのホケツになったんだ!」

おケツじゃねーの?

先生に呼び止められて言われたそうなので間違いはないのだろうが、
あの万年ドベ男のSが、にわかに信じられん・・・。

結構ひょんな運があるSだから、本当なら当日繰り上げ出場なんてこともあり得るかもしれない。

もう一つ驚きが。

自ら鉄棒に向かったS、ぴょい!と逆上がりをしたところ、あと数cm!
僅かばかり片手でお尻を一押ししたが、9割方自力で回ることができた。
それは昨日運動塾で見た過去最高の逆上がり記録タイである。
マグレでも目の錯覚でもなかったのだ

ぴょい!
あぁ〜!おちい!



昨日運動塾ではできなかった引きつけぶら下がりも、アゴぐらいで耐えられるようになっている。
どうした、凄い進歩じゃないか。

振り足跳び。

集中すると舌が出る。


足が速くなってきたのも、逆上がりができるようになってきたのも、
この踵体重をつま先(拇趾球)体重に直し始めた成果のように思う。

1年前はこれらつま先(拇趾球)体重トレーニングを全くこなせなかったS。
普段の動きにも、つま先中心の動きが散見されるようになってきた。
成長なのか、どうなのか、因果関係はさて如何に。



本日のトレーニングはこの振り足跳びのみ。
あとはSの希望の遊び。
今日は相撲だった。

ハッケよい!

の前に、四股踏まな。

ほっ!
ドテッ・・・。


柔軟性はあるのだが、脚が高く上がらない。
体重を軸足に乗せきることができず、上げて静止ができないのだ。
脚を上げて、体が倒れる前に着地する感じ。

徐々に拇趾球体重になってきたとはいえ、これはまだSには難易度が高い。
越えられるかどうかの低いハードルを一つずつ越えてゆくことで、レベルはアップしてゆく。

高いハードルは越えろと言って越えられるものではない。
越えられる高さのそれを、何気なく目の前に置いてやるだけでよい。
この動作に取りかかるのは、もっと後回しにしよう。


子にああしろ、こうしろと言う行為は教育や躾に留まらず、
「親の理想に近づける」行為と紙一重である。

どこまでがどうとは難しいが、明かな穴は埋めておいたほうがいいだろうし、
特にSの運動面は浸水してきた水を掻い出す間もなく沈没する程、風穴だらけである。

それを子の特性だからと子に任せてよいのか、それは放置に値しないのか、
「明らかに沈没することがわかっている」という考えこそが思い過ごしなのだろうか。
考えれば考えるほど、ドツボにはまってゆくのがわかる。


本来一番大切なのは「Sが楽しいかどうか」であり、
自然と目の前にパラパラとエサを撒けるような状態が良いのだろう。

どこかの車のCMのように、休みの度に海や山に出かけ、
大自然に子の成長を託すような生活が理想なのだが・・・。
残念ながら私はそのようなパラを出し続けられる性分ではなく、申し訳なく思う。

また難しいのはSの治療、食事管理の特集性。
食べ始めが遅く、食の細かったSに、規則正しい時間を守ることは必須であった。

とにかく食べさせること、また健康管理そのものに全精力を注ぎ込み、その他の全ては二の次にしてきた。
そうせざるを得ない程に、生やさしい状況ではなかった。

先天的要因も大きく関与するので努力の成果かどうかはわからないが、
栄養吸収障害という重大な障害を持ちながら背の順ではクラスで後ろから数番目に位置しているのは、
少なくとも頑張り無しにはあり得なかっただろう。

ただそれら頑張りや管理が、逐一細かく突っ込む親の後天的性格を作り上げてしまったのも確かである。


「楽しいかどうか」は常に忘れないようにしなくてはならない。

21.8kg。

直前でウンが出たわりには、良い値とすべきか。

バラが咲いた。

今年から水耕栽培に挑戦。
マンションのベランダより格段に日当たりが良くなったせいか、好調である。



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