平成22年5月13日(木) 胃ロウ中止305日目


おママの熱も峠を越えたようだが、未だ微熱が続く。
今日も早く帰る。

昨晩Sと別室で寝たが、寝相の悪いSにパンチ喰らったり、
明け方モンモンしていたり、目覚ましを早くかけていたりで、あまり寝られんかった。
少し早く帰ることで、私の負担もその分減るのだ。


さて食事の用意・・・と。

ん?あれ?!

オレ、スプーン洗わなかったっけ?


汚れたスプーンがそのまま引き出しにはいっていた。
食洗機、洗ってなかった?!
何が起こったかわからなかった。


ん・・・?

待てよ・・・?

この色は・・・?



臭いを嗅ぐ。
チョコレートのそれ。

はっは〜ん、Sのヤツめ・・・。

盗み食いなんて、子供ならだれでもやるもの。
でもSの場合は食事管理が必要な状態。
飴玉やラムネ程度なら目をつぶろうものだが、
脂質の多い食物やシュウ酸の多いそれは治療の成果に響きかねない。
可哀想だが、ここは問い正す事にする。

Sもまた昨晩あまり寝られなかったのだろう、
疲れたと言っておママの隣のベッドに行っている。
今がチャンスだ。

おいSよ、オマエこれ、何か食べた?

S「ハテナ・・・?」

あくまでシラを切るS。

だってこれ、汚れたスプーンが入ってたんだ。
おパパ、全部洗ったよ?


S「・・・。」

急に黙秘権を行使する戦略に、S。

食べた物が脂肪が多かったり、繊維が多かったりしたら、
その分前後の食事で調整しなくてはならないの。

知らずに居るとお腹を壊すことになりかねないの。
怒らないから、何を食べたか言ってごらん。


自白へと誘導するおママ。

S「あ!あれかも!!」

イッチョ前に忘れていたフリをするS。
白々しいことこの上ないが、だいぶ知恵がついてきた。
なのに汚れたスプーンをそのまま戻す浅はかさ

キッチンから戻ってきたSの手には、ココアとミロの粉末袋が握られていた。


丁度昨日あたりからSのお腹の調子がわるい。
泥〜水様便になっている。

脂肪の多い給食に比べたら、このココアやミロのそれは誤差範囲。
が、その僅かな差が明暗を分けかねないのがSである。
これらが追い打ちをかけている可能性は否定できない。

S「ううん、きょうだけ。きのうはたべてない。」

現行犯ではないので、証拠はない。
昨日のことは、これ以上追求しても価値がない。

しかし・・・。

胃ロウを取りたい、そのために体重を増やしたい、
体重を増やすためにはお腹を整えなくてはなくて、何を食べるかが大切。

チョコレートや脂肪の多いご飯は美味しいけど、それではいつまでも胃ロウが取れないの。
チョコレートと、胃ロウが外れるの、どっちがいい?


とおママ。

しかし・・・。

S「チョコレート・・・。」

食べたいんだよなぁ、チョコ。
美味しいもんなぁ、チョコ。

でもみんなで胃ロウを取ろうって、おパパもおママも頑張ってるの。
S1人だけが苦労しているわけじゃないんだよ。
あと少し、頑張って胃ロウを取ろうよS。

病床の母に説教される、情けないSの図。



S「てのとどかないところにしまって・・・。」

観念したS。

確かに、Sが容易に開けられるところにしまってあった。
まだ収納ができあがってないんだよな。

精神力だけで抑えさせるのは酷、早急に手を打とう。


夕食もここのところ毎度、脂肪が少なく消化の易しいうどんである。
ところが本体の食事自体も最近嫌いなモノを残しがち。
特に目を離すと顕著になる。

消化吸収能力が低いので、まず食べ物に偏りがあっては必要な栄養素が十分まかなえない。
美味しいもの、知っちゃったしなぁ・・・。
正に禁断の給食、である。

現代の医学常識では一生固形物を食べることはできないはずであったのに、、
給食を食べられるようにまで回復したことを素直に喜ぶ事ができない。

短腸症候群は本当に悪魔である。


今日はうどんすら半分も食べられず残してしまった。
確かに眠そうで、疲れも見える。




風呂もやめて、着替えさせてそのまま布団に放りこんだ。

しばらく隣に居てやったが、一緒にいるとナゼか全く寝ないS。
30分、先におパパが落ちていた。



夜、小学校のお友達のお母さんから電話。

「明日、一緒に遊ぶ約束したみたいなんですけど、お邪魔して宜しいんでしょうか?」

未だボロボロのおママ、慌てて事情を話す。

勝手にお友達を家に呼んだらしい、S。
状況を察しろよな〜、全くもう。



あと小学校から、おにぎりを持参して良いとの電話があった。
明日からおにぎり大作戦、開始である。




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