平成22年11月13日(土)
ああよく寝たなと思って時計を見る・・・。
うわっ!もうお昼前?!
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そこにおママとSも起きてきた。 |
ここまで遅いのはちょっと記憶にないな、
過去最高(遅)の朝寝坊だ。
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とりゃ! |
竜馬の伝記を読んで、剣術稽古に目覚めたか?
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とりゃ! |
おママが乙女姉さん役?!
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しかしすぐに捕まって・・・。 |
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棒を閉じたり開いたりのゲームになった。 |
踵体重で脹ら脛のバネが使えず、
どうしても膝が曲がってしまう。
膝が曲がれば腰も曲がる。
体勢が大きく変化するので、
連続で跳び続ける事ができない。
朝食を兼ねた昼食後、たったこれだけの遊びでECCに。
帰宅後、遅いおやつ。
なので、夕食前より風呂を先にする。
するってぇと、汗かく遊びは風呂の前。
何をやりたいかSに聞くと、
S「wiiとすもう!」
ご飯の時間が遅れれば、寝るのが遅くなる。
早く寝かすためには、早めのご飯。
するってぇと、風呂にかかる時間を逆算して、遊びを切り上げる時間が決まる。
・・・40分しかない。
wiiと相撲、トレーニングの全部をこなすのは無理がある。
トレーニングも平日は無理だから、休日の週に2日は外したくない。
折衷案、相撲は諦め、wii20分とトレーニング20分でどうだいS?
S「うん、それでいい!」
では時間がないぞ、wiiを急いで立ち上げろ!!
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太鼓の達人がお気に入り。 |
既に汗だくになり、続いてトレーニング。
逆上がりと逆立ち、ボクシング。
できるだけ少ないエネルギー消費で最大の効果を得るよう心がけている。
十分呼吸を整えさせるため、最近はどうしても20分くらいかかってしまう。
でも何とか、時間内に終わらせることができたぞ。
さあ風呂に入ろう!
としたところで、急にSの顔が曇る。
S「んーんっ!ん〜んっ!!」
っと言葉を忘れて不機嫌をアピールするS。
口で言え、口で。
S「・・・すもうやりたかった・・・!」
えええ〜!!
だって最初に約束したジャンよ!
両方は無理だって!!
ボロボロと大粒の涙を流すS。
私「少しやるか?」
S「もうつかれてできない!」
なら言うなよ!
このところ魘されているし、言いたいことが言えてないんじゃないかとおママ。
Sを抱いて閉ざされた心を引き出す。
言いたいことはちゃんと言いな、叶えてあげられるとは限らないけど、
言わずに「自分だけ我慢すればいい」という考えは危険だよ、と。
毎日、短くてもちゃんと聞いてあげる時間を作るから、と。
S「すもうやりたかった!トレーニングやりたくない!!」
退院後の3年間の私の努力を無にする言葉。
かなりショックだし、その分、腹も立つ。
が、それは私の気持ち、Sの気持ちは別にある。
怒ったところで仕方がない。
とにかく風呂に入れとおママに背中を押され、2人で無言で風呂に入る。
風呂上がり、夕食。
Sの運動能力は極端に低く、何とか人並みにと知恵を絞ってきたのに。
Sの為に心血注いできたのに。
フン、止めたきゃ止めるがいいさ。
「ホレ、それ見たことか!」
って事態が絶対に訪れるから。
でも、ソレ見たことかとトドメを刺して、良いことは何もない。
他人ならともかく、他ならぬ我が子である。
見捨てる事と同義の事をやったって、何にもならない。
しかしやりたくないヤツにやらせることほど無駄な事はない。
苦痛ばかりで絶対に身にならないからだ。
自問自答を繰り返し、食事中もSと口をきく気にもならなかった。
Sを早く寝かせ、おママと今後について相談。
口火を切ったのは私である。
・大人になれば運動ができなくたって生きていける。
また、心配しなくてもいつか運動能力が急激に伸びる時が来る。
しかしそれまでの間、さすがにこのままでは弱すぎて、変すぎて、
イジメの対象にもなろう。
今のSにはトレーニングが絶対必要である。
おママからは、
・「Sはすっかり普通の子になったね」と言われる事がある。
しかし素直に疑問があると打ち明けられた。
Sは3年間、バリアフリーで何ら障害のない室内で大事に大事に育てられた。
転んだり、痛い目を見たり、本来3歳になるまでにやっておくべき事ができなかった。
大きくなってからだと、知恵が勇気の足枷となる。
3年分の遅れは否めない、いやそれ以上の時間がかかる。
影響はまだ少なからずあると感じている。
と。
そうかもしれない。
しかしそれはそれ、これはこれ。
・体調が悪く、ぐずっているのも確か。
少なくとも体調が万全ではないときは、トレーニングを切り捨てる勇気も必要。
と。
それは、そうだ。
今日は、そうだったのだろう。
・ここは一旦、時間を取るべきではないか。
全てを止めても、リセットさせるべきではないか。
また必要となる時が来る。
う〜ん、頭ではわかっていても、どうしても納得しかねる。
・これ以上、サッカーなどやらせる体力はSにはない。
・公園でサッカーが好きだと言っても、向上心はない。
遊びとトレーニングを分けるため、へんてこなルールに従っている。
・トレーニングも何もなしに下手くそなSを見ているのは辛すぎる。
しかし、話すことでそれらは単にボヤキでしかないことが明らかになっていった。
・あまりに1つの事に時間がかかりすぎる。
ぷらんぷらんと移り気で、歯を磨きに行ったはずだったのに、
オモチャを持って帰ってきたりする。
・あまりにも忙しすぎる。
Sは食事管理や服薬・吸入、それらの準備など、ただでさえ手間暇かかる。
そのしわ寄せがどうしても週末に来る。
wiiも週末だけ、おパパと遊べるのも週末だけ。
だけど、オレもSと遊び、トレーニングをさせられるのも週末だけ。
無理を生じている気がする。
・今日は寝坊したので、更に時間がなくなった。
しかし多少のことで詰まるような生活は、何かが間違っている。
・Sは食べるのが遅く、どうしても食事に時間が取られてしまう。
しかしそれは小腸が短いため、できるだけ長い時間食物を小腸内に留めさせようとする、
体の訓化、結果である。
玉突きで胃から小腸への移動が遅れ、一気に食べてしまうことができない。
疾患の特性であり、努力では改善されない「付き合わなくてならない」部分。
食事の時間には糸目をつけるべきではない。
・Sが本当にトレーニングが嫌いなのか。
本意はわからないが、おそらくは大好きな「すもうができなかったので」
嫌いと言ったのではないか。
・とにかくSはやりたいことが多すぎる。
全部が全部できると思われても困る。
楽しい遊びが沢山あるのに、制限するのも確かに生殺しだが。
・・・等々、思うところを挙げていった。
しかし、しかしだ結局。
・週2回、僅か10分20分のトレーニングの時間が何故取れないか?
何かが間違っている。何かを変えなければならない。
とにかく忙しすぎる。
究極、辿り着くのはこの1点だ。
「そもそも、何故トレーニングは夜なのか」
ふとおママから疑問が出された。
何故って、すぐに風呂に入れるからじゃねーか。
相撲を先にすると、Sは面白いからズルズルと時間が延びてしまう。
だから、先にトレーニングをして、最後に相撲。
・・・相撲の時間が押されがちになるのは認めるが、
体力だって限界に近くなってしまう。
「トレーニングと相撲が一緒だから、時間なくなるし疲れるんじゃないかしら」
確かに、寝る時間は決まっているから、食後から風呂に入るまでの時間も決まっている。
なかなか十分な時間をとれない。
「なら、トレーニングを午前中にしたら?」
ええっ、午前中?!
ざっとシャワーを浴びたくなるかもしれないぞ?
それでもいいなら・・・悪くないかも・・・?
分けた方が体力回復のためによい。
夕方のトレーニングで50、相撲で50のマックス100の体力を使いきるより、
分けて良いなら、午前中60のトレーニング、夕方60の相撲にできる。
質も量も上がる、時間の余裕もできる。
食後〜入浴までの限られた時間を多くの事に割り振ろうとするから苦しいのだ。
確かにこれは良い解決策だろう。
寝室でSの咳払いが聞こえる。
気にして寝られないのか。
栄養剤夜間注入のルートを接続しがてら、Sの様子を見に行く。
おいS!と小声で呼んでも返事がない。
「おママと相談して良い案が出たから、安心して寝な!」
Sにそっと教えてやると、小さくウンと頷いた。
やっぱりタヌキ寝入りだった。
何となく、道が開けた気がする。