平成20年2月23日(土)


午前中、まず公園へ。

先週遊具から逃亡した際、「来週こそは逃げずに向かいなさい」と約束した。
加えて特に能力の低いバランス感覚を、ケンケンを練習させることで培ってきた。
実際Sは4歳4カ月になる今の今まで、片足立ちすらできなかった。

それがどうだろう、
先週から回数の目標を掲げたことでケンケンができるようになり、
更に急な発達を見せていた。

今日は自ら進んで遊具公園に行きたいと志願し、
かつ「石登りもやる!」と意気込んでいる。
これまでとは何かが違う。
もしかして、と予感がする。

Sが何かを見つけた。
ケンケンパの輪っかが書かれていた。
便乗練習だ。


公園で何か催しがあったようで、
大勢の人が後かたづけをしていた。

暖かな陽気のせいか遊具も混んでいて、
どうかと思ったがSはやりたいと登っていった。

混雑する遊具にも果敢に挑戦。


自分のペースで動けないので、
苦手な方から下りなくてはならなくなったり、
よい練習になっていた。

杭歩き。
Sを見て、小さな女の子が真似をする。


追いつかれそうになった瞬間、
何とSはスタスタスタッ!と早歩きになった。



今日のSは、何かが違う。
そう確信を得るやいなや、今度は数度のトライで杭一周を完歩してしまった。
ビバ!ケンケン効果!

短小腸の治療しかり、身長・体重の伸びしかり。
発達は長い目で見れば、右肩上がりの曲線なのだが、
短期的に見れば、壁に当たって乗り越える階段状である。
これまで何度やってもできなかったことが、ふと乗り越えられる瞬間がある。
だから壁を耐えられるのだ。

今日、Sは明らかに1つの壁を乗り越えた。
何かこう
「何とか人並みにはなるかもしれない」

そう確信できた一瞬だった。
私は無意識に右の拳を小さく握りしめていた。





いよいよ岩登りの公園に向かう。
先の遊具公園の上にある梅の畑。
道路から崖になっている。
登るか?と聞くと、うんと言う。

結構キツイ傾斜であったが、Sは1人で登ってしまった。
下りるのに最初は手を貸したが、
2度目からは自分で下りてきた。


というか、もう一度やりたいとSから言いだしたのだ。
つい火曜日になだらかな傾斜でへたり込んでしまったのが嘘のようだ。
動きが子供らしくなってきた。
ただの「鈍くさい子供」に昇格だ。

非常に好調を維持したまま、岩登りがある公園へ。
まず先にボール遊びで気分を盛り上げる。

Sが明後日の方向にボールを投げる。
それを2人で追いかけるということをやりたかったらしい。
迷惑な話だ。





さて、ついに、いよいよ岩登り。

S「どうやるのか、教えて!」

と積極的に足を掛ける。


我が目を疑う。
き、奇跡だ・・・。
まあ、結局聞く耳持たずに四つん這いのまま登ってしまったが、
まあ、とにかく挑戦したこと自体が凄いわけで・・・。
結果は程々でよい。



さすがに下りるのは本人曰く無理なので、
抱っこして降ろす。
1つクリアーできればそれでよい。

しかし少しずつ高いところから滑らすように降ろしていたので、
ついには裏っかわの鎖を伝って滑って降りられるようになった。
つまり、1人で登って降りられるようになったのだ。
本日3度目のハイタッチだ。

非常に好調なので、ついつい欲が出る。
大嫌いな鉄棒に掴まらせようとすると、
さすがにこれには逃げ出してしまった。

ここで叱っては、今日これまでの自信と実績を失いかねない。
また先の土手の例をしても、Sにとって怖いものは怖いのだ。
だから、説得・説得。

一番低い鉄棒で、とにかく掴まることから始める。
絶対に回転させない。掴まるだけ。

次に、顔を鉄棒の上まで引き上げる。
つまり懸垂、もちろん俺が全面的にバックアップ。
ここまでできるように結構時間がかかったが、
鉄棒に触っただけでも大きな進歩だ。

また初めて鉄棒より顔が上に出て、Sも喜んでいた。
待ってろ、そのうち鉄棒もできるようにさせてやるぜ。

ただ、今は胃ロウの器具がお腹にあるので、
もう少しいろいろ動きができるようになってからだ。

帰りはSに道を選ばせる。
方向感覚も養いたいから。

完全ではないが、1度通れば覚えてしまうことも多くなった。


今日は非常に有意義な練習が出来た。
やらなくては出来ないが、出来ないからつまらないというのも一理ある。
このまま「できる喜び」を覚えて欲しい。
もう決して退化しないでくれ。


今日はおママの誕生日。
Sにもケーキを少しだけ。
本当に、これだけである。


昔Sの為にと用意してあったラジコンカー。
めざとく見つけ、引っ張り出すS。



いつだったか一度病院に持っていったが、
怖がって足で蹴散らしていた。

こういうのを喜ぶ年になったんだな・・・。




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