平成20年4月6日(日)


朝食後、マンタンガンをかけた運動テスト。
前回失敗した、両足前後左右跳び各10回だ。

何故か、余裕しゃくしゃく。




礼をして、用意、スタート。

前後跳びは、練習ではほぼ間違いなく途中で手を付いたり、
バランスを崩して余計な足踏みをしていた。

それがどうだろう、スムーズに10回をクリアー。
本人も予想外だったのだろう、大喜び。

さて、あとは得意の左右跳びだ。
Sの緊張が解けたのがわかった。

1・・・2・・・3・・・

ちょっと足踏みしたが、セーフにしておこう。

4・・・5・・・

今のも・・・セーフ・・・。

6、7、8、9!あと1回!!

あ゛あ゛あ゛あ゛〜っ!!

・・・10で手をついてしまった。
気を抜いただろ・・・。

あまりの事に、事態を飲み込めないS。
落とすはずのないところを落としてしまった。

Sよ、それが試験、本番の怖さなのだよ。

オモチャがもらえない現実を受け入れるに従い、
Sの目には涙が溢れてきた。
おママがまたしっかりなだめていた。




その後、外に遊びに出て気分一新。
ちゃんとその後の柵を講じておくことが肝心である。

走れ走れ!



公園ではすぐに裸足になり、1発で上まで登ってしまう。

しかし2発目からは、惜しいところで失敗の連続。
はは〜ん、1発目は足の裏がキレイだから、滑らないんだな。

あれだけ苦労した滑り台も・・・。
苦労の日々が、走馬燈のように頭をよぎる。




どうにもだらしなくずり落ちてくるので、競争心を煽り作戦。
私がドーム滑り台の外周を回って反対側に行くのと、
Sが滑り台を登って反対側から滑り降りるのと、
どちらがはやいか、よーいドン!

やっぱり思った通り、一気に駆け上がるS。
速い速い、まるでゼンマイ玩具のようだ。

競争だと動きが違う。
本気になれば、登れてしまうのだ。



これで大体の遊具はこなしたな。
あとは回転ジャングルジムをどうするか・・・。
待てよ、あれは棒を握る新たな動作が必要だ。
幼稚園で鉄棒の前回りまでやるっていうし、
どうせなら鉄棒やっちゃうか?
胃ロウがどう影響するか知っておきたいし。

Sもやってみると言って、鉄棒に近づいてみる。
持ち上げて、両肘を突っ張り、基本姿勢・・・早く肘を突っ張れよ。

あれ?!

フェフェ言って、泣きそうになっている。
仕方無し、低い所でやってみな。
低いところ・・・鉄棒じゃなく、ブランコの柵なんだけどな。

これまで少しずつ慣らしてきてはいたので、
ここでは何とか基本姿勢をとることができる。



じゃあ、次、戻って鉄棒で・・・
これが不思議、全く同じ事なのに、高さが変わると恐怖心10倍増なのだ。

いいから同じだからやってみなって!
絶対抑えてやるから、やれってば!!

Sも大泣きで抵抗。
最近自分の気持ちを言えるようにしよう、と訓練しているので、
高いから怖い、低いのがいい、前に回るの怖い、床で前回りやってから・・・
次々に泣き言が出てくる、出てくる。
その成果は、着実に現れてきている。

Sの顔はもう、汗と涙と鼻水とでグチャグチャ。
ふと周囲の視線を感じる。
公園の皆、大泣きするSと叱咤する私に釘付けだった。

外っとけ。
嫌がる子供に無理矢理やらせようとしている親に見えるだろう?
でも、こちとら事情がちょっと違うんだ。

こいつは年相応の運動の経験値が不足している。
危険を察知する能力は備わっているので、
無理矢理にでもやらせないとできないこともあるんだ。
遊具、滑り台、シーソー、坂道・・・全てそうだった。
運動という運動は全て、半ば強制的にやらせて、
すぐ本人がその楽しさに気が付く、という繰り返しだった。

前回りだって!

低いブランコの柵で基本姿勢がとれたところ、
問答無用、ぐいと頭を押し下げる。

泣きながらジタバタ暴れるS。
手は棒から離れ、地面を付こうと伸びている。
それを足でけたぐって・・・。

ぐるりと回って地面に着地。
Sの目がニヤリと光るのがわかった。
ホレ、楽しいだろう?

やったー!と喜ぶ側から、あの女の子が「何やってんの?」とやってきた。
相変わらず自らの身の上を、頼みもしないのに聞かせてくれる。
鉄棒も「わたし、こんなんできるよー!」と、鉄棒にぶら下がっている。

・・・察しろよ。

その後、半分無視しながら2度3度繰り返す。

デン!と尻餅付いて、イテテテテ。
でも、もっとやりたいとS。
繰り返すうち、
最後まで手を離さず回ることができるようになった。



Sは「おママに見せたい!」と鼻高々。
でも、せめて鉄棒で回れるようになってからにしょうぜ。


午後。
買い物がてら、別の公園に寄る。
ここには回転しないジャングルジムがある。
基礎練だ。

次に足をここに、手をここに。

今日はここまで上がるので精一杯だった。



これ以上は怖くて無理、というので、
代わりに鉄棒で前回りしようと提案。

交換条件には弱いS。
もう、考えさせる前に回してしまう。

ぐるりと回り着地する。



ホーレ、ちゃんとできただろ?
胃ロウもお腹の鉄棒の上にくるので、問題無さそうだ。

日々、何かしら進歩が見られる。
やらないとすぐに元に戻ってしまうが、
凄いスピードで進化してゆく。
下り坂を転がり始めたようだ。


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