平成21年2月12日(木)
今日はおママのオペがある。
Sも緊張していたのか?
昨夜いつもよりかなり遅く寝たのに、
私を起こすほど早く起きてきた。

朝食後、早速昨晩一生懸命に作ったご飯を持たせ、出発。
ジジババにSを預けるため、まず実家に向かう。
でもジジが駅まで出向いてきてくれていた。
「ジジババと歩く時はゆっくり歩きなさい」
よく言って聞かせたので、Sはその通りゆっくりと歩いていた。
10時頃、病院に到着。
ベッドで横たわって雑誌を読んでいたおママ。
自然には出てはこなかったが、元気そうだ。
間もなくの10時40分、看護師さんが迎えに来た。
そのまま歩いて・・・処置に向かう。
何だかあっけない。
20十分程度というので、いったん外の空気を吸いに出た。
ちょうどTB先生に会う。
おママが今週末にオペになった時点で、
Sの外来もその日に会わせて変更していた。
事前にメールで連絡をしていたのだが、
改めて予約を変更した旨お伝えする。
また、オペはずれて早まったが、外来はそのままに日にします、と・・・。
そして、いろいろアドバイスを頂いて、
(S入院中)皆さんにも気を遣って頂いたのに申し訳ない、
素直な気持ちを伝えた。
ベッドに戻ってしばらくすると、おママが運ばれてきた。
全麻が効いていて、意識が無いように見える。
私に全麻の経験がないので、こういう時に声が聞こえるのか、
そもそも意識があるのかわからない。
でも・・・
子宮から胎児を掻き出すオペは、中絶と全く同じ術式。
もともとは日帰りでもできる簡単なオペ、
きっと夕方には元気になるに違いない。
しかし今日その場に居て良かった。
そうでなければこれほど精神的・肉体的に母体に負担がかかるとは・・・。
血が・・・ベッドに染みになっている。
聞くと見るとでは大違いだ。
執刀医がいらして、その手にはケースに入った血?肉片?
胎盤と繊毛と・・・おそらくは胎児の一部だろうとの事だった。
状態が悪く、見ても形状がわからない。
きっと私を気遣ってだろう、先生の手は遠慮がちに差し出されていたから、
マジマジと見にくかったせいもある。
これから病理に出されるという。
おママはきっと見たがるだろうな・・・。
カメラは持ってきた。
写真を撮っておくかと一瞬迷ったが・・・。
少し前まで確かに命が宿っていただろうその赤黒い肉の塊を、
写真という記録に残すことには躊躇してしまった。
30〜40分ほどで目を開けたおママ。
まだ視野が狭いし、足がしびれていると。
喉が渇いていて水が飲みたいという。
飲ませて良いかどうか看護師さんに尋ねる。
先生に確認すると言われ、10分・・・15分・・・。
向かいのベッドの会話「今日は12人(新患が)入ってくるそうよ。」と聞こえてきた。
本当に忙しいようだ。
思った通り、おママに「(摘出した子は)どうだった?」と聞かれた。
先生に見せてもらったよと言うと、やはり「見たかった・・・」という。
せめて、術後の説明時に再度見せて欲しいとお願いしておけばよかったな、
と後悔した。
その後飲水の許可も下り、また寝たり起きたりだった。
私は昼食に出ることにした。
またまたTB先生、KN先生に会う。
私「おかげさまでオペが無事に終わりました。」
KN先生「それはおめでとうございます!」
KN先生、知らなかったんだな。
そりゃオペが成功と聞けば、反射的におめでとうと言うわな。
TB先生が「おめでとうじゃないんだよ!」とKN先生に。
つっこみみたいで面白かった。
私「けい・・・か?(流産)です。」
寝不足と疲れで「稽留(けいりゅう)流産」を「けいか流産」と言ってしまった。
KN先生「あーあーあ〜・・・」と首を縦に振っておられた。
「けいか」で何かわかったのだろうか。
それを側で聞いていたTB先生は、私達の会話をどう思ったのだろうか・・・。
私が戻って13時頃。
おママも今朝から絶食、醒めてきた麻酔は空腹感を呼び戻す。
昼食をお願いした。
が・・・なかなか出てこない。
しばらくしてパンとお茶のみ出てきた。
食事は衛生上2時間を過ぎると(生ものなど)出すことはできないという。
術後の検診が14時の予定。
パンごときで満たされないおママ、売店で追加購入をするかどうか迷うが、
その間に番になってしまうのも情けない。
茶を飲んで待った。
カーテンの外で聞き慣れた声がする。
小児科で最後の1年お世話になったKT師長だ。
今は産科・婦人科の師長をしている。
予定よりずいぶんと早い入院に、私たちとは思わなかったと、KT師長。
ええ、そうなんですよ〜。
いずれまた来ますから、と笑顔の会話となった。
(KT師長に取り出した「空」をみたいとお願いしたのだが、
結局は既に病理に出されてしまったとの事で願い叶わなかった。)
検診に呼ばれたのは15時過ぎ。
胎児はやはり既に剖検に出されたとの事であった。
あと術後の過ごし方の説明。
風呂は次回検診までダメ、シャワーは今晩からOK。
しばらく出血することがあるが、生理2日目より多くなければ問題ない。
逆にそれ以上になったら、次の受診日を待たずして来ること。
であった。
先生に出血の原因を尋ねてみた。
出血と流産の因果関係は無いとはいえない。
胎児の命綱である胎盤に問題があり、出血して血が足りなくなったのかもしれない。
また出血すると体は止血しようとして血が固まりやすくなる。
血栓ができやすくなり、胎児の血管を詰まらせることもある。
そうですか、出血は大敵なんですね・・・。
だが流産は確率的に起こりうることである。
既に1人出産を経験しており・・・何ら問題があるわけではないだろう。
逆にあと2回、3回続けて流産し、それでも子供が欲しいなら、
ちゃんと検査した方がいいだろう。
そうですか、よくわかりました。
ありがとうございました。
会計を済ませ、再度KT師長と、
同じく小児外科から異動してきた会計のWDさんにご挨拶。
私たちは大丈夫です、ありがとうございました。
いずれまたお世話になりますので、宜しくお願いします。
タクシーでSを拾いに行く。
まだ麻酔が完全に抜けていないおママは車酔い。
Sを回収、帰途につく。
帰宅。
早速お腹空いたと晩ご飯。

わざと顔が写らないようにしているが、昨日今日と文句も言わず、
非常によい子にしていた。
もうわかる年頃になったかな?
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刈り上げの写真ではない。 襟が上手くできたと喜んでいた図である。 |
とにかくこれで全てが終わった。
あとは落ち着くのを待つだけだ。