平成22年3月17日(水) 胃ロウ中止248日目
今日はいよいよ卒園式。

この制服に袖を通すのも、これが最後だ。
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さむい〜!! |
と甘えに甘えて登園。
不安があるのか?
そういえば、朝食の進みが悪かった。
ここ2週間の食欲や凄まじく、比較的進みの遅い朝食さえペロリ状態であった。
やはり緊張しているのだろう。
卒園式会場で撮影用の場所を確保。
しかし園の係りの先生の「お詰め下さい」の一言で、
せっかく早く登園して得た良い位置から・・・。
さて・・・。

式が始まる。
園児が入場してくる。
手に本物のロウソクを持って、そんなこと1年前にはできなかったのではなかろうか?

全員、予め決められている席に、間違えることなく着席。
シンと静まりかえる。
これだけで、成長具合がよくわかる。
既に泣き出しているお母さん、多数。

園児達の思い出の合唱だけでなく、
来賓の方々のお言葉、祝電、等々・・・。
長い、長いぞ1時間越え。
さすがに最後は皆集中力が切れかけモジモジしていたが、
しかし誰1人騒ぎ出すことなく、無事式は終了した。

外でクラス毎に記念撮影し、園児たちは再びそれぞれのクラスに戻り、帰宅準備。
いよいよ、本当にこれで旅立つのだ。
園児達に気づかれないよう、Sのクラスを覗く。
集中力を欠かせちゃうからね
先生が、何やら園児達にお話をしている。
もう目が真っ赤。
あと僅か数分で自分の元から出ていってしまうのだからね。
あと僅か数週間後には、とってもウルサイ雛鳥が入るんだけどね
握手。
TH先生、胃ロウが無くなったらオナカ見せに来ます。

シスターKH、Sを拾って下さって、心より感謝致します。
ホント、親子でお世話になっちゃって。
ありがとうございました。

子供らは、帰宅する気配無く、園庭を駆け回る。

おママ達もそれぞれ記念撮影。

シャッターを切ると同時に、
蜘蛛の子を散らすが如く、駆けだしてゆく。

最後の最後で、Sが鬼ごっこで強制的に鬼にされ悔し泣き。
アレレ、こんなんで泣くとは、ちょっと疲れてるな。
時間は既に13時前、ハラも減ってるだろう。
園に実習に来た頃からSを知っているKY先生。
最初にプレゼント(絵)を貰ったのがSからだったとか。
そんな思い出話をしてくれた。

帰宅して、ジジババにも報告。

いよいよ、これで園服姿は本当に最後なんだな、
よく見ておこうなんて考えていたら・・・。
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既に着替えて遊んでいた・・・。 |
卒業文集、「しょうらいなりたいもの」にSは「ジャンプのせんしゅになりたい」と書いていた。
先のバンクーバー五輪の影響が大きいのだろうが、スキーすらやったことないのに・・・。
普段「跳べないヤツ」と言われ、余程悔しいのだろう。
ネはビビリなので空回りはしているが、負けん気は強い。
「いちばんたいせつなもの」には「おとまりかい」と書いていた。
「物」に形のない思い出を書いていたのは全70余名でS1人だけだった。
「いちばん〜」を読んだ時点で勝手に質問を推測したのだろう。
思いこみもまた激しい。
3才で退院して、1年間は子供の集団に入ることを許されなかった。
4才でやっとと思えば、今度は医療器具を付きでは入れてくれる園がない。
体重が伸びず悩んでいると、感染症で命を落としかけて肝を潰した。
感染症の爪痕激しく、リカバーするのに1年かかった。
すると今度は連続して横波を受け、転覆することを繰り返した。
いつもいつも程度の差はアレ、奈落の底に突き落とされてきた。
もちろんその間も親子共々人間関係に悩んだり、
いわゆる一般的な問題だって当然あった。
常にダブル、トリプルの苦労があった。
一方、疾病面での成長とは裏腹に、
遠足や運動会、ついにはお泊まり会までも経験する度、
子は精神面での逞しさを備えていった。
気が付けば、早2年。
胃ロウのボタンを外す目標こそ叶わなかったが、
その他はホボ人並みになったように思う。
とにかく、めでたい。
素直にそう思う。
そして節目の今日、一つ奇跡が起こった。
体重、過去最高記録を樹立。
これまで最高は1年以上前、
21.6kgに手が届くかどうかだった。
それを上回る21.8kgとなったのだ。

1夜限りのそれかもしれない、両手離しで喜ぶにはまだ早い。
しかし紛れもなく増加傾向にある。
少なくとも22kgは欲しい。
その22kgに手が届こうとしている。
もしかして、胃ロウの計画が大きく変わるかも。
Sを持ち上げると、確かにズシリと重い。
毎日Sを持ち上げる私の両手は、
Sの僅かな体重変化も捉える鋭敏なセンサーになっている。
もしかして、本当に春が来たのかも知れない。
