平成21年8月17日(月) 胃ロウ中断35日目
おママは紹介状を携え、いつもお世話になっている昭和藤が丘に。
私が1日Sの相手をすることになった。
私のお盆休みも今日と明日。
ここでどうしてもやっておきたいことがあった。
いや、やらせたいことは沢山あるのだが、
絞らないとできっこない
Sの運動能力、いや動きいや人生の根底にあるリズム感のなさ。
その克服だ。
おママから、七田などの宿題を預かっている。
その間にリズムトレーニング。
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コイツを引っ張りだして、イザ開始。 |
メトロノームに合わせ指揮を執らせようと、
画用紙に2拍子、3拍子の手の振りを描いて視覚から攻める。
しかしSときたら肘をピンと伸ばし、
どうしても肩で腕を動かしてしまう。
肘で柔らかく振ってくれればいいものを・・・。
絶望的に身体の使い方が下手くそだ。
ならばと口で「イチ、ニ、サン、シ」
だめだめ、とても追いつかない。
そんなんで一番簡単な手拍子にすることにした。
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ずいぶんリラックスしているが、 それまで頬を膨らませたり、目一杯だった。 |
これまた絶望的なリズム感の欠如。
というか、集中力が皆無である。
3小節も過ぎた頃には、目が他の所を見ているのだ。
興味のないものには、とことん興味がないS。
しかし人生、それでは何ともならないことがある。
何度言っても同じ調子、さすがにここは鉄拳が出た。
正確には第2関節
しかし絶望的能力欠如は、既に30分はトレーニングしてもまだズレズレだ。
でも、でも諦めたらそこでお終い。
「絶対できる」
私はSにではなく自分に言い聞かせて、苦痛のトレーニングを続けた。
朝から初めて昼前になり、それでもやっと何となく合うようになってきた。
狂っても、また自分で合わせられるようになる。
その瞬間を感じる事ができた。
少なくとも「イチ、ニ、サン、はいっ!」で入れるようになった
午後は運動塾。
平均台と跳び箱。
跳び箱は先日のマンツートレーニングで、奇跡の飛び級を果たしたS。
しかしここで気を緩めると痛い目に遭うのは毎度の事。
心して出かける。
出がけに「玉乗り」
ピョンと飛び乗れと言ったが、
足をかけることすらできない。
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思った通りではあるが、 愕然とするより他無かった。 |
運動塾の初めの種目は平均台。
やはりSの後ろに長蛇の列。
身の丈の倍ほどの塀から飛び降りれるのに、
腰高のそれで、異常に歩みが遅い。
次に片側を高くしてのそれ。
担当のKNコーチがお手本役にSを選んだ。
何度もKNコーチのマンツーを申し込み抽選漏れしたからか、
Sに一回でも多くやらせれば渋滞解消になると思ったか。
いやたまたまだろう
しかし回数多くやれるのは願ったり叶ったり。
Sは高さが高くなるにつれ、歩みは更に遅くなる。
でも最後の数歩はタタタッと駆けて飛び降りる。
どうも単に高いところが怖いだけでは無いらしい。
続いて台を平坦に戻し、2本でVの字に。
UターンならぬVターンで戻ってくるだけ、
難易度は逆に落ちていると思いきや、
Sは初めて歩くようなおっかなビックリに戻っている。
な〜ぜ〜??
その後も結局いいとこなしだった。
平均台はいい、基本種目さえよければ!
と、半ば諦めながらも跳び箱に期待する。
キンダーレベルを卒業し、学童レベルのそれ。
Sは案の定、助走からしてビビッている。
マンツーではもう少しで跳べるところまでできていたのに!
一度できたことでも、またすぐにできなくなる。
ああ、それがSだ・・・。
おまけに戻りの連続両足ジャンプも、片足ずつでヘラヘラ跳んでいる。
「ちょっとコッチに来いやコラ」ボタン、「ああコーチ、今そこを指導して」ボタン、
2つのボタンを常設して欲しい。
結局なぜコイツがこの学童用の跳び箱級にいるのかわからないような状態で、
レッスンが終了となった。
着替えさせるのも面倒になった私。
すぐにSを外に連れ出した。
私「今日のレッスン、S的には何点よ?」
S「なんてんって?」
私「10点満点で、何点かっての!」
S「ん〜と、12てんくらいかな〜!」
私「一体オマエは今日の何を頑張ったの?」
S「いっちょうけんめい(一生懸命)とぼう(跳ぼう)とちた!」
私には、そうは見えなかった。
私「じゃあ、戻りはどうやった?両足ジャンプって言われなかった?」
S「いわれた・・・。」
私「両足ジャンプは何のためにやるんだ?」
S「ん〜と・・・テストにごうかくするため?」
私「両足踏切の練習だろうがぁ〜!!」
ちっとぁ、頭を使えよ・・・。
それでよく頑張ったって言えるよなぁ・・・。
私「跳べるようになりたくないんだったら、運動塾なんか辞めちまえ!」
ハラワタ煮えくりかえって治まらない私は、
近くのスーパーの横でSを走らせる。
跳び箱に向かう走りからしてノロ過ぎるから。
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ヨーイ・・・ |
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ドン! その遅さ・・・。 テメェ、ナメとんのか?! |
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そして両足ジャンプ。 が、両足で跳べない。 |
しかし数度走らすウチに少しわかったことがある。
コイツ、本気で両足踏切ができなくなってる!
思えば疲れさせない、水分を失わせない、
極力運動をさせないような生活。
身体を動かすとしたら、この運動塾くらい。
確かにそれで運動ができるようになるわけないよな。
そう思わせたのが、走らせたら途端に明るくなったSの表情。
運動は嫌いじゃないし、むしろ好きなのだ。
ニコニコしているからヘラヘラやっているように見えるが、
Sとしては大まじめなんだろう。
確かに手を抜いたりビビってしまうところはあるが、
差し引いて、本当に真剣なのだろう。
Sなりに
やはりSには反復練習、地道な努力が必要なんだ、本当は。
食事をしながら、今後どうすればいいか考える。
Sは私のただならぬ殺気に圧されたか、
S「うどんでいい・・・」
おいおい、2歳児用のうどんじゃあ、逆にカロリー不足だって!
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結局カレーになった。 |
では、平均台のビビリようはなんだろう。
じっくりSの心のうちを解き解いていく。
すると、どうやら「落ちちゃならない」と慎重になるらしいことがわかった。
確かに、どんなにスタスタ歩ける子でも、1度くらいは落下する。
逆にSが落下したところは見たことがない。
もちろん落ちるのが怖いのも確かにあるだろう
Sよ、失敗を恐れるな。
落ちて学べ。
どうしたら落ちるか。
落ちたらどうなるか。
落ちなければわからないことだって、沢山ある。
落ちることが許されるうちに、落ちておけ。
帰りに、家の近くの駐車場で、車止めをジャンプ渡り。
思った通り、全く跳べなくなっている。
できていたことができなくなる。
経験と反復練習の欠如。
それはあるが、しかし大部分は恐怖心、自信のなさである。
何度か手を引いても、手を離したら、途端に跳べなくなってしまう。
さすがにこれには再び鉄拳が出た。
正確には第2関節
3回、4回・・・。
グーで頭を小突いて、やっと以前のように跳べるようになった。
帰宅直後、肉体的精神的にグロッキーなS、
それでもおママにリズムトレーニングの成果を披露。
おママもSの上達ぶりに驚いていた。
先の帰省を境に、いろいろ考えさせられることが連続して起きている。
おそらく、今が人生の中で乗り越えねばならない壁(時)の一つであろう。
私達は、下から支えてやることしかできない。
腸の治療もそうだが、乗り越えるのは自分自身の力なのだ。
この夏が過ぎ、新学期には一皮剥けたSであって欲しいものだ。
そうそう、Sの体重が食後・裸体で20.4kgに戻った。

ライフロン-6を60mL×4回/日を昨日、今日と食事にプラスした。
身体が十分水分と栄養で潤ったか、減った分を短期で取り戻す事に成功した。
しかし喜んだのもつかの間、就寝後すぐにトイレで起き出してきたS。
案の定、水様便となってしまった。
さすがに補助にしても量が多すぎたか。
おそらく20.0kgに暴落
おママと相談し、明日から40mL×3回/日とすることにした。
量にして半分。
それでも120kcal。
未だ目の調子が悪く食事を十分攻められないが、
120kcalなら越してもまだ耐えられるだろうし、
足りなければそれなりに足しになる。
疾患持つ子を育てる親の毎日は、闘いである。
しかし闘えるだけのチャンスがあるだけでも有り難い、
そう思える今日この頃でもあるのであった。
と、自分を鼓舞する