平成23年5月25日(水)



朝から事件勃発。

朝ご飯を終え登校準備をしているS、
おママの目に飛び込んだのはSの異様な髪だった。

何かが、ベットリと髪に付いている・・・。


一体その物質は何なのか?
Sに聞いても、心当たりもないという。

おママか誰かが整髪剤を使うのを見ていたか、
昔、髪の毛を総立ちさせたのを思い出したか。

おママの風邪に完全にやられた鼻でも、僅かだが芳香性の香りがする。
しかしもうそれ以上は判別できない。


もしかして強い洗剤か何かだったら…。


別に怒らないから言ってみな?
しかしSはガンとして口を割らない。


何をつけたかわからない以上、このまま学校へは行かせられないよ?
皆勤賞がかかっているので、大泣きするS。


寝癖直したかったんでしょ?と誘っても、
知らない、わからないと全くダメ。
仕方なく、しばらく立たせたまま放置する。

そのまま黙秘・シラを切り続けるS。


次第に学校へ出る時間が迫ってくる。

遅刻で行くには、安全確保のため、親が付き添う決まりになっている。
風邪のおママも困惑状態。
Sも汗と涙と鼻水でグチョグチョ。

とにかく、顔だけでも洗ってきな!


するとどうだろう、洗面所から戻ってきたSの頭から、
大量の泡が出てきてるではないか。



S「じゃあ、行ってきま〜す!!」


マ「その頭でどこ行くの!!」



黙秘中、さすがにマズイと思ったのだろうS、
証拠隠滅とばかりに頭を洗ったのはいいが、
大量の泡に手ふきタオルで拭くわけにもいかず、
素知らぬ顔で・・・?


でもその泡は?
誰がどうつけたの?


これにはSも観念したのだろうS、

S「ねぐせなおそうとして、せっけんつけた…。」

と暴露したそうだ。
現物を確かめると、ハンドソープだったそうだ。



明らかに何かがべっとり着いているので、
Sが嘘を着いているのは確実だった。
にもかかわらず、正に迫真の演技だったそう。


それにしても、何と頑固で、何と強情なことか!


とにかくシャワーを浴びさせるが、
シャワーから上がったSは自白して気が楽になったのだろう、
すっかりいつもの笑顔と饒舌が戻っていたそうだ。



アンタ、一切謝りもせず…。



おママはこの時、Sの手強さを再認識したそうである。

ホントに抜けたり忘れることも非常に多い。
しかしコイツは根本、できない・やれないんじゃなやくて、わかってやらないんだ。
何度怒られようが怒鳴られようが、やりたくなくてやらないんだ。

顔だって言っても言っても洗わない。
鉛筆の持ち方も箸の持ち方も茶碗の持ち方も、
いつまで経っても何回言ってもなおらんわけだ。


おママはSに、 一番は命であり、健康。
これがなくては始まらない。

二番目は、勉強?スポーツ?
いや「素直さ」だと解いた。


おママは小さいころは聞く耳持たず、ずいぶんと遠回りしたという。
ずいぶんと無駄をしたと後悔している。
それらはもう、悔やんでも戻らない。
Sに同じ過ちをさせたくない。

それに、嘘は嘘を呼び、どんどん苦しくなってくる。

そう話したそうだ。


小学校からの折り返しの電話がなる。
今から最短ルートで来させれば、まだギリギリ間に合うだろう、
今出られるならSだけでよいだろう、と…。

そのルートには、事故が多発する交差点がある。
でもまだボランティアさんが見ていてくれているはずだ。
急いでSを送り出したそうだ。


思えば、
ハイチューを隠れて食べたのも、
ココアをこっそり舐めたのも、
おママが忙しかったり倒れた時だった。

もっと、平時にハメを外してくれればいいんだけど、
何もよりによってこんな時に・・・。
全くもって、一筋縄ではいかないやつだ。




夕方、気分転換を兼ね、運動塾に出かける。
おママもその頃にはだいぶ回復していた。

先日あれだけ上達していたので、今日のテストは合格間違いナシだと思っていた。


が・・・。


クロールの息継ぎは再び正面になり、
溺れているかのような泳ぎになり・・・。
なのにS、余裕綽々、自信満々で・・・。

結果は当然不合格。

全くもって・・・Sよ・・・。




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