平成22年5月26日(水) 胃ロウ中止318日目
朝ふとカウンターの上の水槽に目をやると、なにやら白い物体がいくつか沈んでいる。
なっ、なんだこれは・・・。
よく見ると、戦隊モノの絵の切れ端。
Sめ、入れおったな?!
Sが起きてきた。
くぬ〜S!ワレ何やっとんじゃ!
ところが今朝のS、いつにも増してボケ〜としている。
またしても、便座を上げずに小をしたようで、塗れている。
起きながらにして寝ている感じ?
昨晩早く寝たはずなのに?
相当疲れているのだろうか?
調子が悪いのだろうか?
それともこの時間、睡眠のリズムが丁度深くなっているのだろうか?
睡眠のリズムについて、毎日定時キッカリに布団に入れることは至難である。
ならば朝の目覚ましの時間を早めるか?
いや、これ以上早くしては、オレらの睡眠時間が長くなりすぎる。
逆に遅くすると、トイレや朝食が間に合わない。
困ったモンだ。
きっと切ってる拍子に入ったのよ、硬い紙だからね、とおママが助け船。
S「うん、ちょうだね!」
キッサマ〜!調子コキおって〜!!
きっと手をかざせば寄ってくるから、餌のつもりでパラと入れたに違いない。
しかしここは深追いしてもしょうがない。
おママがなぜ紙を入れてはダメなのか、優しく説明しているので引くことにしよう。
一方、その昨夕から再度の発熱となったおママ。
こちらは幸い何とか持ちなおしているようだ。
小学校に出してしまえば、その間は休むことができる。
送り迎えも必要ない。
これは幼稚園と大きく違うところだ。
さて、どうなっているか心配しながら帰宅。
途中メールで連絡をもらっていたのだが、実際何とか最低ラインまでは復活してくれた。
今晩早く寝れば大丈夫だろう。
今日もSが一人でお風呂に入ったようで、続けておママもシャワーに入る。
![]() |
その間、大人しくレゴで遊ぶS。 |
![]() |
またしてもカメラにはSの作品が。 |
寝る時間が迫っている、Sは片づけ始めるが、お笑いのTVを見ながらで一向に進まない。
手伝おうか?と聞いても、「もうすぐおわるから」でも視線は画面に釘付けだ。
このままでは寝るのも遅くなる。
何の会話のない、手も動かないこの時間を、何故だかとても無駄に感じた。
TVを消させる。
案の定、すぐにSの口が開く。
S「きょう、ついにひとり、ぬいたんだ!」
ほう?
運動会の徒競走の練習、Sの組は皆リレーの選手ばかりだが、今日初めて一人抜いたという。
S「しょうがっこうで、(みんなに)かくれてれんしゅうしたからねっ!」
ほう?
見られたっていい、努力はした人だけが報われるもんだと説いてみる。
これはもしやと、思い立ってトゥデイ'ズ ワンポイント レッスン。
風呂の後なので、汗をかかせないように。
なぜ片足を挙げる練習をしてきたか、わかるかい?
S「キック(蹴り)がうまくできるようになる?」
ふっふっふ。
もっともっと根本の、根幹に関わる部分なんだぜ。
じゃあ、足を挙げた時に、ジャンプしてみな?
S「こう?」
とピョンと飛び上がる。
相変わらず不格好だが、まあいいだろう。
それができれば、跳び乗りができるだろう?!
S「え?そう?」
半信半疑でソファーに跳び乗るS。
![]() |
ほっ! |
まだ軸足のジャンプのタイミングが遅いが、
ホラ、何かいいだろう?
S「こう?こう?」
微調整を交えながら、しかしこれまでの動きと違いを感じたかS、次第に表情が明るくなってゆく。
何度か繰り返すうち、
S「わかった!こうだ!!」
![]() |
![]() |
![]() |
イエーーーーーース!!
そう、それだっ!それだよ!!
平成22年5月26日、Sが6歳と半年にして、初めて跳び乗った!!
この「跳び乗る」という、普通の子なら誰に教えられるでもなく出来るようになる動きが、
Sはこれまで全くできなかった。
幼稚園で鬼ごっこをしようにも、障害物を越えるのに一度止まって乗らなくてはならない。
すぐに友達に置き去りにされ、一緒に遊ぶこともできなかった。
小さな頃からわかっていた弱点であったので、何とか克服しようと早くから練習は始めていた。
マンション近くの玉乗りも、ケンケンもやった。
縄跳びも、塀のぼりも、階段も、最終目標はこの跳び乗り動作だったのだ。
あれも、これも、それも、どれも、ことごとく不甲斐なく、
一体何度泣かせたことか。
「ぴょん!って跳び乗れないんです、跳び乗れないんです!!」
ヒトとして、まず何か間違っている。
しかし誰にも言っても、この深刻さを理解してもらうことはできなかった。
言葉では到底、伝えきることができなかった。
「いつかはできる」と頭ではわかっていた。
でも振り足跳びができずに断念したしたのは、僅か去年の事である。
「まさか」というのが正直な感想であった。
ついについについについに!
ついにできたのだっ!!
もちろんこれが第一歩で、障害物との距離感がまだつかめていないし、
跳び乗る先が小さかったりしたら、まだ止まることはできないだろう。
しかし「跳び乗る」という動作ができてこそ目指せる次の課題。
ゼロは何倍してもゼロだが、1、いや0.1できれば積み重ねることができる。
Sと大きく強いハイタッチ!
Sは今日、上級生のお兄ちゃんにボールを盗られイジワルされたとか、
誰かわからないけど耳に肘打ちされたとか言っていたが、そのSも私も大喜び。
跳び乗った写真を見ろ。
このSの笑顔が全てである。
たかが、ジャンプ。
たかが、跳び乗り。
しかし暗い話題ばかりであったここ最近に、十二分に感動できる出来事であった。
子供の運動の家庭教師やろうかな、オレ。